20代の大半を旅に使った人が、29歳になってから就職を考えると「自分は社会から遅れているのではないか」「一般的な人生とは違うから不利なのではないか」と不安になることがあります。しかし、社会で評価される経験は、必ずしも会社員として過ごした年数だけではありません。この記事では、長期間の海外経験を持つ人が就職する際に考えるべきことや、旅で得た経験を強みに変える方法について解説します。
長期間旅をしていたことは社会不適合とは限らない
「社会不適合者」という言葉は、一般的には社会生活を送ることが難しい状態を指すことが多く、単に一般的なルートから外れた経験をしていることとは違います。
大学卒業後すぐに会社へ入り、同じ会社で働き続ける人もいれば、自分の興味や目標を追求するために違う道を選ぶ人もいます。人生の選択肢は一つではありません。
世界100ヶ国を訪れた経験は、一般的な会社員生活では得にくい貴重な経験です。重要なのは、その経験を社会でどのように活かすかです。
バックパッカー経験で身につく仕事に役立つ能力
海外を一人で旅する中では、計画通りに進まない状況に対応する力が必要になります。交通トラブル、文化の違い、言葉の壁など、予想外の問題を解決する経験を何度も積むことになります。
これは仕事でも重要な能力です。企業では、決められた作業をこなすだけではなく、問題が発生した時に自分で考えて対応できる人材が求められます。
例えば、海外で現地の人と交渉した経験や、限られた予算で旅を続けた経験は、営業、企画、接客、海外関連の仕事などでアピールできる要素になります。
就職で不利になる可能性がある部分も理解する
一方で、29歳まで会社員経験がないことが、採用で不利になる場面があるのも事実です。企業によっては、新卒から長く育成する前提の採用や、同年代の社員経験を求める場合があります。
また、社会人としての基本的なビジネスマナーや、組織で働く経験については、これから身につける必要があります。
しかし、これは「手遅れ」という意味ではありません。足りない部分を理解して準備すれば、十分に補うことができます。
就活では旅の経験をどのように伝えるべきか
就職活動では、「100ヶ国行きました」という事実だけを伝えるより、その経験から何を学び、仕事でどう活かせるかを説明することが重要です。
例えば、「海外旅行が好きです」だけでは趣味の話になりますが、「文化や価値観が異なる人と関係を築く力を身につけた」「予算や状況に合わせて柔軟に判断する力を鍛えた」と説明すると、企業にとって価値のある経験になります。
具体的には、海外営業、観光業、ホテル業、外国人対応がある企業、ベンチャー企業などでは、海外経験が評価される可能性があります。
不足している経験はこれから作ればいい
資格や運転免許がないこと、会社員経験がないことを不安に感じる場合でも、必要なものから順番に身につければ問題ありません。
例えば、普通自動車免許が必要な仕事を目指すなら取得すればよく、事務職を目指すならExcelなどのパソコンスキルを学ぶことができます。
29歳という年齢は、新しいキャリアを始めるには決して遅すぎる年齢ではありません。むしろ、自分が何をしたいのかを考える時間を十分に持った上で働き始められるというメリットもあります。
一般的な人生経験が少ないことへの向き合い方
友人との旅行、恋愛、サークル活動など、一般的な大学生が経験することをしてこなかったとしても、それだけで人間的に劣っているわけではありません。
人にはそれぞれ違う経験があります。ある人は会社で専門能力を磨き、ある人は家庭や地域活動で経験を積み、また別の人は海外で多様な価値観に触れます。
大切なのは、過去に何をしてこなかったかを気にするより、これからどんな人間関係や経験を築いていくかです。
まとめ|旅に費やした20代は社会で活かせる経験になる
20代を旅に捧げたことは、一般的なキャリアとは違う道を歩んだだけであり、それだけで社会不適合者になるわけではありません。
重要なのは、旅で得た経験を整理し、企業が求める能力として伝えられるようにすることです。問題解決力、適応力、語学力、異文化理解などは、多くの仕事で役立つ能力です。
これから就職する場合は、不足している部分を補いながら、自分だけが持っている経験を強みに変えていくことが、新しいキャリアを築く第一歩になります。


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