会社に税理士が顧問として関わっている場合、経理担当者の知識や能力は税理士との関係にも大きく影響します。では、税理士から見て会計に詳しい経理事務員がいることは好ましいことなのでしょうか。この記事では、税理士が経理担当者に期待していることや、会計知識がある人がどのように評価されるのかについて解説します。
税理士にとって会計に詳しい経理担当者は基本的に心強い存在
税理士の仕事は、会社の帳簿を確認したり税務申告を行ったりするだけではなく、経営者に対して数字をもとに助言することも含まれます。そのため、会計の基礎を理解している経理担当者がいる会社では、税理士とのやり取りがスムーズになります。
例えば、仕訳の意味や決算処理の流れを理解している経理担当者であれば、税理士からの質問にも的確に回答できます。税理士側も会社の状況を把握しやすくなり、より質の高いサポートを提供できます。
経理担当者が会計知識を持っていることは、税理士の仕事を奪うものではなく、むしろ協力関係を築くための大きなメリットになります。
税理士が評価する経理事務員の会計知識とは
税理士が好ましく感じるのは、単に簿記の資格を持っている人ではなく、実務で会計知識を活用できる人です。
例えば、毎月の試算表を見て「売上は増えているが利益率が下がっている」「前年と比べてこの経費が増加している」といった変化に気付ける経理担当者は、会社にとって非常に価値があります。
また、税理士から指摘された内容を理解し、次回以降の処理に反映できる人も高く評価されます。同じミスを繰り返さず、改善につなげられる姿勢が重要です。
会計に詳しい経理担当者がいることで税理士が助かる場面
税理士が顧問先で困ることの一つは、帳簿や資料の内容が整理されておらず、会社の状況を把握するまでに時間がかかることです。会計に詳しい経理担当者がいる場合、必要な情報が整理されているため確認作業が効率化されます。
例えば、税理士が「この取引の内容を教えてください」と確認した際に、経理担当者が取引先や目的、処理理由まで説明できると、税理士は判断を早く行えます。
結果として、税理士は単なる帳簿チェックではなく、節税対策や資金繰りなど、より重要な相談に時間を使えるようになります。
ただし税理士が求めるのは知識自慢ではなく協力できる姿勢
会計知識が豊富な経理担当者でも、税理士との関係で重要なのは知識の多さだけではありません。専門知識を持っていることを理由に、自分の考えだけを押し通してしまうと、良い関係を築くことが難しくなる場合があります。
会計処理には複数の考え方がある場合もあり、税法や会社の状況によって適切な処理は変わります。そのため、「自分はこう思う」ではなく、「この処理についてどちらが適切でしょうか」と相談できる姿勢が大切です。
税理士から信頼される経理担当者は、知識を使って会社や税理士をサポートする人です。専門性と協調性の両方を持っている人ほど評価されやすくなります。
会計に詳しくない経理担当者でも評価されるポイント
会計知識がまだ十分でなくても、税理士から評価される経理担当者はいます。重要なのは、正確に仕事を行い、分からないことを確認する姿勢です。
例えば、仕訳に迷った時に自己判断で処理せず、資料を準備したうえで税理士に質問できる人は、税理士から見ても安心できる存在です。
また、請求書や領収書の管理を丁寧に行う、期限を守る、変更点を共有するといった基本的な行動も、税理士との信頼関係を築く大切な要素になります。
まとめ
税理士から見て、会計に詳しい経理事務員が顧問会社にいることは、多くの場合歓迎されることです。会計知識があることで、税理士との意思疎通が円滑になり、会社にとってより良い経営サポートにつながります。
ただし、評価されるのは知識量だけではありません。正確な処理、適切な報告、税理士と協力する姿勢を持っていることが重要です。
会計に詳しい経理担当者は、税理士にとって競争相手ではなく、会社をより良くするための大切なパートナーと言えるでしょう。

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