ドローン国家資格である無人航空機操縦者技能証明では、機体重量25kg以上の機体を扱うための限定解除が重要なポイントになります。一等無人航空機操縦者技能証明と二等無人航空機操縦者技能証明の両方を取得している場合、どちらで25kg限定解除を行うべきなのか、更新時の診断書は必要なのかなど、制度上の違いが分かりにくい部分があります。本記事では、25kg限定解除の仕組みや一等・二等での扱い、更新時の注意点について詳しく解説します。
無人航空機技能証明の25kg限定とは何か
無人航空機操縦者技能証明には、取り扱える機体重量に関する限定があります。通常、技能証明では最大離陸重量25kg未満の機体を対象としており、25kg以上の機体を操縦する場合には「25kg限定解除」が必要になります。
25kg以上の大型ドローンは、重量が大きい分、墜落時の危険性や飛行時の管理負担が増えるため、通常より高度な知識や技能が求められます。
例えば、農業用大型ドローンや物流用途の大型機体などを運用する場合、25kg限定解除を取得しているかどうかが業務範囲に影響します。
一等と二等で25kg限定解除の意味は変わるのか
一等無人航空機操縦者技能証明と二等無人航空機操縦者技能証明は、飛行できる範囲や求められる技能レベルが異なります。
一等は、有人地帯での補助者なし目視外飛行など、いわゆるレベル4飛行を可能にするための資格です。一方、二等は基本的にカテゴリーII飛行を対象とした資格になります。
25kg限定解除そのものは、機体重量に関する限定を外すためのものですが、飛行できる範囲については一等か二等かによって変わります。そのため、同じ25kg限定解除でも資格区分によって利用できる運用範囲が異なります。
一等取得者が二等側だけ25kg限定解除することは可能なのか
二等無人航空機操縦者技能証明において25kg限定解除を取得すること自体は制度上可能です。ただし、一等技能証明を保有している場合でも、二等側の限定解除が一等の25kg限定解除と同じ意味になるわけではありません。
技能証明はそれぞれの区分ごとに記載されるため、一等と二等の両方を保有している場合、それぞれの資格に付随する限定や条件を確認する必要があります。
例えば、一等で25kg限定が残っていて二等だけ25kg限定解除されている場合、二等資格で可能な範囲では25kg以上の機体を扱えますが、一等資格として25kg以上の機体を使用できるという意味にはなりません。
25kg限定解除をすると更新時に診断書が必要になる理由
25kg限定解除を取得した場合、身体能力や安全な操縦能力を確認するため、更新時の手続きにおいて医師による診断書が関係する場合があります。
これは大型機体を操縦する際、安全確保のために一定の身体的要件を確認する必要があるためです。
資格更新時に必要となる書類や条件は制度変更によって変わる可能性があるため、更新時には国土交通省の最新情報や技能証明の案内を確認することが重要です。
二等25kg限定解除ではレベル4飛行ができない
一等と二等の25kg限定解除で大きく異なる点の一つが、レベル4飛行への対応です。
レベル4飛行とは、有人地帯で補助者なしの目視外飛行を行う運用を指します。この飛行は一等無人航空機操縦者技能証明が前提となっており、二等資格では対応できません。
つまり、二等で25kg限定解除を取得していても、大型機体を使ったすべての飛行が可能になるわけではありません。運用目的によって一等が必要になる場合があります。
一等と二等の25kg限定解除を選ぶ際の考え方
どちらで25kg限定解除を取得するべきかは、ドローンをどのような目的で利用するかによって決まります。
例えば、趣味や事業での撮影、点検、農業などでカテゴリーII飛行を行う場合は、二等25kg限定解除でも十分なケースがあります。
一方で、将来的に物流、有人地帯での目視外飛行、より高度な業務利用を考えている場合は、一等側で25kg限定解除を取得するメリットが大きくなります。
技能証明の更新前に確認しておきたいポイント
無人航空機操縦者技能証明を更新する際は、自分が保有している資格区分と限定内容を確認しておくことが大切です。
- 一等・二等のどちらに25kg限定解除が付いているか
- 目視外飛行や夜間飛行の限定解除状況
- 更新時に必要な書類や健康状態の確認事項
- 今後予定しているドローン運用内容
資格を複数取得している場合、単純に「一番上位の資格だけを見る」のではなく、それぞれの技能証明に記載されている条件を確認することが重要です。
まとめ
ドローン国家資格の25kg限定解除は、大型機体を運用するために必要となる重要な条件です。一等と二等では同じ25kg限定解除でも、利用できる飛行範囲や目的が異なります。
二等で25kg限定解除を取得しても、一等資格としてのレベル4飛行が可能になるわけではありません。また、一等と二等の両方を保有している場合は、それぞれの技能証明に付与された限定内容を確認する必要があります。
今後ドローンを業務利用する予定がある場合は、単に限定解除を取得するだけでなく、自分が必要とする飛行内容に合わせて一等・二等のどちらで取得するかを判断することが大切です。


コメント