会社から命じられた草むしり作業中に腰を痛め、病院から労災の可能性を指摘された場合、会社がすぐに手続きを進めてくれるのか不安になることがあります。労災申請は会社の協力が必要な場面もありますが、会社の対応が遅れている場合でも労働者自身が手続きを進めることは可能です。この記事では、業務中のケガが労災になる条件、会社への申請依頼後に待つ期間の目安、連絡がない場合の対応について解説します。
業務命令による草むしりでの腰痛は労災になる可能性がある
労災保険は、仕事中や通勤中に発生したケガや病気について補償する制度です。業務との間に一定の因果関係が認められれば、作業内容が本来の担当業務とは異なる場合でも対象になる可能性があります。
例えば、事務職の従業員が会社から敷地内の清掃や草むしりを命じられ、その作業中に腰を痛めた場合でも、会社の指示による業務であれば労災として扱われる可能性があります。
重要なのは「普段どのような仕事をしているか」ではなく、「その作業が会社の業務命令として行われたものか」「その結果として負傷したのか」という点です。
労災申請は会社だけが行うものではない
労災申請について、会社が手続きをしてくれると思っている人も多いですが、実際には労働者本人が請求する制度です。会社は必要な証明欄への記入などに協力する立場になります。
会社が申請書類の作成や提出を長期間放置している場合でも、労働者が必要書類を準備して労働基準監督署へ提出することができます。
また、会社が「労災ではない」と判断して協力しない場合でも、それだけで労災請求ができなくなるわけではありません。最終的な判断をするのは会社ではなく、労働基準監督署です。
会社に依頼してから10日程度連絡がないのは普通なのか
労災手続きには、会社内部での確認や担当者による書類準備が必要になる場合があります。そのため、数日程度時間がかかること自体は珍しくありません。
しかし、ケガの治療が続いている状況で10日以上何も連絡がない場合は、単なる処理待ちなのか、会社側が対応を後回しにしているのか確認した方がよいでしょう。
例えば、「労災申請書の準備状況を確認したい」「いつ頃提出予定か教えてほしい」といった形で、メールや書面など記録が残る方法で問い合わせることがおすすめです。
会社が労災手続きを進めない場合の対応
会社へ依頼しても対応が進まない場合は、労働基準監督署へ相談することができます。労働基準監督署では、労災申請の方法や必要書類について案内を受けられます。
相談する際には、作業を命じられた経緯が分かる資料、会社とのやり取り、病院の診断内容などを準備しておくと状況を説明しやすくなります。
例えば、上司から「会社の敷地の草むしりをしてほしい」と言われたメールや、作業日時を記録したメモなども、業務中の事故であることを説明する材料になります。
病院での治療費や休業補償について
労災として認められた場合、業務上のケガについては健康保険ではなく労災保険を利用することになります。治療費の自己負担がなくなるほか、仕事を休んだ場合には休業補償給付の対象になることがあります。
すでに健康保険を使って受診している場合でも、後から労災へ切り替える手続きが必要になる場合があります。病院や労働基準監督署へ確認するとよいでしょう。
腰痛は原因の判断が難しいケースもあるため、医師には「会社の作業中に発症したこと」「どのような動作をしていたか」を具体的に伝えることが大切です。
まとめ|会社の返答を待ち続けず適切に確認することが大切
会社から命じられた草むしり作業によって腰を痛めた場合、業務との関連性が認められれば労災になる可能性があります。
会社へ手続きを依頼してから10日程度連絡がない場合、多少の事務処理期間は考えられますが、状況確認を行うには十分な期間ともいえます。
会社の対応が進まない場合でも、労働者自身が労働基準監督署へ相談し、労災請求を進めることは可能です。治療や補償を適切に受けるためにも、作業内容や会社とのやり取りを記録しながら対応することが重要です。


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