簿記の学習をしていると、仕訳では使っていた勘定科目が、貸借対照表や損益計算書になると別の名前で表示されることがあります。
特に試験では、「そのまま書くのか」「名称を変えるのか」で混乱する人も多いです。
この記事では、貸借対照表を作成するときに勘定科目名が変わる代表例を、初心者向けに整理して解説します。
貸借対照表では勘定科目名が変わることがある
簿記では、日々の取引を記録する際の勘定科目と、決算書に表示する際の名称が異なる場合があります。
特に、決算整理後残高試算表から貸借対照表を作る問題では、この変換を覚えておく必要があります。
例えば、代表的なのが、
繰越商品 → 商品
です。
これは、決算書上では「商品」という表示に簡略化されるためです。
貸借対照表で名称が変わる主な勘定科目一覧
試験でよく出る代表例を一覧で整理すると、次のようになります。
| 試算表などの勘定科目 | 貸借対照表での表示 |
|---|---|
| 繰越商品 | 商品 |
| 当座預金 | 当座預金 |
| 現金過不足(借方残) | 雑損 |
| 現金過不足(貸方残) | 雑益 |
| 貸倒引当金 | 売掛金などから控除表示 |
| 仮払法人税等 | 未収還付法人税等など |
ただし、試験範囲や問題形式によって扱いが異なることもあります。
初心者が特に覚えるべきなのは「繰越商品」
簿記初学者が最もよく間違えるのが、「繰越商品」です。
仕訳や試算表では「繰越商品」という名前ですが、貸借対照表では単に「商品」と記載します。
例えば、決算整理後残高試算表に、
:contentReference[oaicite:0]{index=0}
とあった場合、貸借対照表では、
「商品 80,000」
として表示します。
試験ではかなり頻出なので、最優先で覚えておきたいポイントです。
現金過不足は最終的に雑損・雑益になる
現金過不足も、決算時に名称が変わる代表例です。
現金の差額原因が最後まで不明だった場合、
- 不足なら雑損
- 余剰なら雑益
として処理されます。
つまり、「現金過不足」という勘定科目のまま決算書に載るわけではありません。
このあたりは、損益計算書にも関係するため、貸借対照表だけでなく決算整理全体で理解しておくと得点しやすくなります。
貸倒引当金は表示方法に注意
貸倒引当金は、勘定科目名自体は変わらないこともありますが、貸借対照表では「売掛金などから差し引いて表示」するケースがあります。
例えば、
- 売掛金 100,000
- 貸倒引当金 5,000
なら、貸借対照表では、
売掛金 95,000
のように表示される問題もあります。
そのため、「名称変更」だけでなく「表示方法変更」にも注意が必要です。
試験では「そのまま書くか」を問われやすい
簿記試験では、仕訳ができても、決算書への転記で失点するケースがあります。
特に、
- 繰越商品 → 商品
- 現金過不足 → 雑損・雑益
は定番問題です。
また、問題文に「適切な科目で表示しなさい」と書かれている場合は、名称変更を求められている可能性が高いです。
まとめ
貸借対照表では、一部の勘定科目が決算書用の名称に変わります。
特に初心者がまず覚えるべきなのは、
- 繰越商品 → 商品
- 現金過不足 → 雑損・雑益
です。
簿記では、「仕訳用の名前」と「決算書表示の名前」が異なることがあるため、試算表から財務諸表への流れまで理解しておくと、試験でも安定して得点しやすくなります。


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