手術室に配属されたばかりの新卒オペ看護師にとって、機械出しや器械カウントは大きな壁になりやすい業務です。特に閉創前後は、ガーゼカウント、器械カウント、針糸準備、術者対応など複数の作業が同時進行になるため、頭が真っ白になってしまう人も少なくありません。
「術野を見られない」「返ってきた器械に気付けない」「針糸の準備が遅れる」と悩むのは、新人オペ看ではかなりよくあることです。
この記事では、機械出し中に焦ってしまう原因や、少しずつ落ち着いて対応できるようになるための考え方・工夫を整理して解説します。
新卒オペ看が“同時進行”で混乱しやすい理由
オペ室では、一つのことだけに集中するのではなく、“複数の情報を並行して処理する力”が求められます。
しかし新人のうちは、器械カウントだけでも精一杯になるのが普通です。
特に閉創前後は、術者側もスピードが上がりやすく、周囲の会話や動きも増えるため、焦りが強くなります。
まず大切なのは、「できなくて当たり前の時期」だと理解することです。
器械カウントに集中しすぎる問題への対策
新人が特に陥りやすいのが、“カウントに意識を全部持っていかれる”状態です。
この場合、術野確認や術者の動きへの反応が遅れやすくなります。
改善のコツとしては、「一点集中」ではなく“視野を小刻みに切り替える”意識を持つことです。
| 意識するポイント | 内容 |
|---|---|
| 術野確認 | 数秒ごとに必ず視線を戻す |
| 返却器械 | 音や動きも意識する |
| カウント | 声に出して整理する |
「ずっとカウントだけを見る」のではなく、“術野→手元→術野”のリズムを作ると少しずつ慣れていきます。
針糸準備が遅れる時の考え方
針糸の準備が間に合わない原因の多くは、“次の展開予測”に慣れていないことです。
ベテラン看護師は、術者の進行を見ながら「次はこの糸が来そう」と先読みしています。
最初から完璧に予測するのは難しいため、まずは術式ごとの流れを覚えることが大切です。
- 洗浄後に閉創へ入る流れ
- 皮下→真皮→皮膚の順番
- 術者ごとの好み
術式ごとに「よく使う糸」をメモしておくだけでもかなり楽になります。
“術野を見る余裕”はどうやって作る?
術野を見る余裕がない時は、頭の中が“作業だけ”でいっぱいになっています。
この状態では、どうしても周囲の情報が入りにくくなります。
そこで大切なのが、“完全に覚えようとしすぎない”ことです。
例えば、器械配置を毎回同じ順番に固定すると、探す負担が減ります。
手順を身体で覚え始めると、少しずつ術野を見る余裕が生まれてきます。
プリセプターに指摘される時の受け止め方
新人時代は、どうしても指摘が多くなります。
特にオペ室は安全管理が重要なため、細かい部分まで注意されやすい環境です。
しかし、多くの場合は“できていない人を責めたい”のではなく、事故防止のために指導しています。
逆に言えば、何も任されない状態より、“実際に機械出しを経験させてもらえている”時点で成長段階に入っているとも言えます。
新人時代に成長しやすい人の特徴
オペ看護師は、最初から器用な人だけが向いている仕事ではありません。
むしろ、少しずつ改善を積み重ねられる人の方が伸びやすいと言われています。
例えば次のような習慣はかなり役立ちます。
- オペ後に流れを振り返る
- 使った針糸をメモする
- 術式ごとの特徴を整理する
- 先輩の動きを観察する
“失敗しない人”ではなく、“振り返れる人”が成長しやすい仕事です。
まとめ
新卒オペ看護師が閉創時の器械カウントや針糸準備で混乱するのは非常によくあることです。特に同時進行の多い場面では、誰でも最初は視野が狭くなりやすく、術野確認や返却器械への反応が遅れることがあります。しかし、術式の流れを少しずつ覚え、器械配置を固定し、先読みを意識することで徐々に余裕は生まれてきます。オペ看護は“経験の積み重ね”が非常に大きい分野なので、焦りすぎず、一つずつ整理して成長していくことが大切です。


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