ニュースなどで企業の決算発表を見ると、現在の年より先の「2027年第1四半期決算」といった表記を見かけることがあります。2026年なのになぜ翌年の決算がすでに報告されているのか、不思議に感じる方も多いでしょう。
実は、決算の「年度」はカレンダーの年とは必ずしも一致しません。企業ごとに設定された会計年度や決算期の違いによって、現在の暦年より先の年度名が使われることがあります。この記事では、決算年度の数え方や四半期決算の仕組みについて詳しく解説します。
決算で使われる年度はカレンダーの年とは違う
一般的に私たちが使う「2026年」は1月1日から12月31日までの暦年を指します。しかし、企業の決算で使われる年度は、会社が自由に設定できる「会計年度」です。
例えば、ある企業が毎年4月1日から翌年3月31日までを会計年度としている場合、2026年4月から始まる1年間は「2027年3月期」と呼ばれます。
つまり、2026年の途中であっても、その企業にとってはすでに「2027年度」の期間に入っているため、「2027年第1四半期」という表記が使われることがあります。
第1四半期とは何を意味するのか
四半期決算とは、1年間の決算期間を4つに分けて業績を報告する仕組みです。「Quarter(四半期)」の頭文字からQ1、Q2、Q3、Q4と表記されることもあります。
例えば、3月決算の会社の場合は以下のような区切りになります。
| 期間 | 呼び方 |
|---|---|
| 4月〜6月 | 第1四半期(Q1) |
| 7月〜9月 | 第2四半期(Q2) |
| 10月〜12月 | 第3四半期(Q3) |
| 1月〜3月 | 第4四半期(Q4) |
この場合、2026年4月から始まった最初の3か月間は「2027年3月期 第1四半期」と呼ばれます。これは未来の2027年を予測しているのではなく、決算年度の終了する年を基準に名前を付けているためです。
なぜ企業は終了する年で年度を表記するのか
企業会計では、1つの会計期間を明確に区別する必要があります。そのため、多くの日本企業では会計年度が終了する年を使って「○年3月期」のように表記しています。
例えば、「2027年3月期」という名称は、2026年4月から2027年3月までの業績をまとめた期間を意味します。
この表記方法により、投資家や取引先は決算資料を比較しやすくなります。前年の「2026年3月期」と比べて売上や利益がどのように変化したかを確認できるためです。
企業によって決算年度の開始時期は異なる
すべての企業が4月開始の会計年度を採用しているわけではありません。会社によっては1月開始、7月開始、10月開始など、それぞれ異なる決算期を設定しています。
例えば、12月決算の企業の場合、2026年1月から12月までの期間を「2026年度」と呼ぶことがあります。一方、3月決算企業では同じ2026年でも「2027年3月期」と表現されることがあります。
そのため、決算ニュースを見る際には「発表された年」だけではなく、「○年○月期」という会計期間を確認することが重要です。
海外企業の決算表記でも同じような違いがある
日本企業だけでなく、海外企業でも会計年度と暦年が異なるケースがあります。例えば、アメリカ企業の一部では10月開始や9月終了の会計年度を採用しています。
そのため、海外企業の決算資料でも現在の暦年とは異なる年度名が表示されることがあります。投資家や経済ニュースを見る人にとって、会計年度の理解は重要な基礎知識です。
決算資料の年度表記は「いつ発表されたか」ではなく、「どの期間の業績を示しているか」を表していると考えると分かりやすくなります。
まとめ|2026年に2027年第1四半期決算が出るのは会計年度の違いが理由
2026年なのに「2027年第1四半期決算」と表示される理由は、企業が設定している会計年度がカレンダーの年と異なるためです。
特に3月決算の企業では、2026年4月から始まる期間を「2027年3月期」と呼ぶため、2026年中に2027年第1四半期の決算発表が行われることがあります。
決算を見るときは、単純に年の数字だけを見るのではなく、「何月から何月までの期間を表しているのか」を確認すると、企業の業績情報を正しく理解できます。


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