測量士の資格を取得した後、「資格は取れたけれど実務経験がない」「現在は別業界の会社員だが測量の仕事に関わりたい」と考える人は少なくありません。
測量士として登録されるための資格取得と、実際に測量業務を行うための実務経験は別のものです。この記事では、一般企業に勤めている人が測量士・測量士補の実務経験を積むための具体的な方法や、転職以外の選択肢について解説します。
測量士資格取得後に実務経験が必要になる理由
測量士や測量士補の資格は、測量に関する専門知識を持っていることを証明する資格です。しかし、現場では機器の扱い方、測量作業の流れ、図面作成、行政への提出書類作成など、実際の業務経験が求められます。
例えば、資格の勉強では三角測量や座標計算などの知識を学びますが、実際の現場では土地の状況確認、作業員との連携、天候による作業調整など、実務ならではの判断が必要になります。
そのため、資格取得後に実務経験を積むことで、測量業務を一人前に行えるスキルを身につけることができます。
会社員のまま測量士の実務経験を積むことは可能か
現在の勤務先が測量業務を行っている会社であれば、部署異動や関連業務への参加によって経験を積める可能性があります。
例えば、建設会社、不動産開発会社、土木関連企業、インフラ企業などでは、土地や建築に関わる業務の中で測量知識が役立つ場合があります。
一方で、一般事務や営業、ITなど測量と関係のない職種の場合、現在の会社に在籍したまま測量士として認められる実務経験を積むことは難しいケースが多いです。
測量会社へ転職して実務経験を積む方法
測量士資格取得後に最も一般的な方法は、測量会社へ転職して実務経験を積むことです。
測量会社では、資格取得者や未経験者を対象とした求人もあります。特に測量士補を取得している場合、基礎知識がある人材として評価されることがあります。
例えば、最初は測量補助員として現場同行を行い、機器操作やデータ整理を学びながら、徐々に担当できる業務を増やしていく流れが一般的です。
副業やアルバイトで測量経験を積む方法
現在の仕事をすぐに辞めることが難しい場合、測量会社でのアルバイトや契約社員などから経験を積む方法もあります。
測量業務は現場作業が多いため、繁忙期に補助スタッフを募集する会社もあります。休日や勤務時間を調整できる場合は、実務経験を得るきっかけになります。
ただし、測量士として必要な実務経験として認められるかどうかは、業務内容や雇用形態によって異なるため、応募前に勤務先へ確認することが重要です。
測量士事務所や土地家屋調査士事務所で経験を積む選択肢
測量士の仕事は、測量会社だけでなく土地家屋調査士事務所などでも行われています。土地の境界確認や登記関連の測量では、測量士の知識が活かされます。
土地家屋調査士事務所では、測量補助スタッフを募集している場合があります。実際の土地測量や境界確認に関わることで、現場経験を身につけることができます。
将来的に不動産や建設分野で専門性を高めたい場合、このような事務所で経験を積むことも有効な選択肢です。
実務経験を積む前に確認しておきたいポイント
測量士資格を取得したからといって、すぐにすべての測量業務を任されるわけではありません。現場経験を積む期間は必要になります。
転職や副業を考える場合は、単に「測量経験あり」という求人を探すだけではなく、どのような業務を担当できるのかを確認することが大切です。
例えば、測量機器の操作、現場作業、CADによる図面作成、行政提出書類の作成など、幅広い経験を積める職場を選ぶと将来的なキャリアにつながりやすくなります。
まとめ
普通の会社員が測量士資格を取得した後に実務経験を積む方法としては、測量会社への転職、関連企業への異動、副業やアルバイト、土地家屋調査士事務所での勤務などがあります。
現在の仕事を続けながら経験を積める可能性もありますが、測量と関係のない職種の場合は、実務経験を得るための環境を新しく作る必要があります。
資格は測量業界へ進むための大きな一歩です。取得後は、自分の生活状況や将来の目標に合わせて、実際の現場に関われる方法を選ぶことが重要です。


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