同じ地域に複数のガソリンスタンドがあるにもかかわらず、周辺より10円以上高い価格設定なのに多くの利用者が訪れる店舗があります。一見すると「なぜ高い店をわざわざ選ぶのか」と疑問に感じますが、そこには価格以外の価値を提供するさまざまな理由があります。
この記事では、高いガソリン価格でも利用者が集まるガソリンスタンドの特徴や、価格差があっても経営が成り立つ仕組みについて詳しく解説します。
ガソリンスタンドは価格だけで選ばれているわけではない
ガソリンスタンドを利用する人の多くは、少しでも安い価格で給油したいと考えています。しかし、実際には価格以外の条件を重視して店舗を選ぶ人も少なくありません。
例えば、自宅や職場から近い、入りやすい、給油しやすい、スタッフの対応が良いなど、利用者にとって便利な要素があれば、多少価格が高くても利用されることがあります。
特に毎日のように車を使う人の場合、数円の価格差よりも「時間を無駄にしない」「慣れた場所で安心して給油できる」というメリットを優先するケースがあります。
高いガソリンスタンドには固定客がいる
周囲より高い価格設定でも営業を続けられる店舗には、価格だけでは離れない固定客が存在することがあります。
例えば、長年その店舗を利用している人は、スタッフとの関係性や店舗への信頼感から、多少高くても同じ場所を利用し続けることがあります。
また、法人車両や営業車などの場合は、給油価格よりも「給油場所の管理のしやすさ」「請求処理の簡単さ」「営業時間の長さ」などが重要になる場合もあります。
洗車や整備など付加サービスで利益を出している場合がある
ガソリンスタンドの収益は、ガソリン販売だけで決まるわけではありません。洗車、オイル交換、タイヤ販売、車検、整備などのサービスによって利益を確保している店舗もあります。
そのため、ガソリン価格を地域最安値にする必要がなく、給油以外のサービスを利用してもらうことで店舗全体の売上を維持しているケースがあります。
例えば、給油価格は少し高めでも、丁寧な洗車サービスや車の相談対応が評判になり、結果的に多くの顧客が集まる店舗もあります。
立地によって価格競争をする必要がない場合もある
ガソリンスタンドの価格設定は、周囲の競合状況だけでなく、店舗の立地条件にも大きく影響されます。
幹線道路沿いや交通量の多い場所、交差点付近などでは、急いでいるドライバーが入りやすさを優先することがあります。わざわざ数円安い店舗を探して遠回りするより、目の前にある店舗を利用する人も多くいます。
例えば、高速道路のサービスエリアや観光地周辺のガソリンスタンドが比較的高い価格でも利用されるのは、利用者が価格より利便性を重視しているためです。
会員サービスや特典で実際の負担額が変わることもある
表示価格だけを見ると高く感じても、実際には会員割引やポイント還元、アプリ割引などによって利用者の支払額が下がる場合があります。
店舗によっては、常連客向けの割引制度やクレジットカード連携などを用意しており、表示価格との差を感じさせない仕組みを作っています。
そのため、外から見た価格差だけでは、その店舗が本当に割高なのか判断できない場合があります。
あえて安売り競争をしない経営戦略
ガソリン販売は利益率が低い商品であり、極端な価格競争をすると販売量が多くても利益が残りにくくなります。
そのため、一部の店舗では「安さで大量販売する」よりも、「適正価格でサービス品質を維持する」という経営方針を取っています。
スタッフ教育、設備維持、店舗環境の整備などにコストをかけることで、価格以外の価値を提供し、長期的な利用につなげています。
まとめ
周囲より10円以上高いガソリンスタンドが繁盛している理由は、単純に価格だけで利用者が店舗を選んでいないからです。
立地の良さ、固定客、サービス品質、洗車や整備などの付加価値、会員制度など、さまざまな要素によって高い価格でも選ばれる仕組みが作られています。
ガソリンスタンドの競争は「どれだけ安いか」だけではなく、「利用者にどれだけ便利で価値のあるサービスを提供できるか」という面でも行われています。


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