求人票や会社の説明で「賞与は基本給の〇ヶ月分」「賞与〇%支給」といった表現を見かけることがあります。しかし、実際に自分が受け取れる金額を考えるとき、何を基準に計算されているのか分かりにくいと感じる人も少なくありません。
賞与の割合や月数は、一般的には基本給を基準に計算されることが多いですが、会社によって規定は異なります。この記事では、賞与の計算基準や、基本給・総支給額・手取りとの違いについて分かりやすく解説します。
賞与の「〇%」「〇ヶ月分」は基本給を基準にすることが多い
一般的に企業が「賞与は基本給の〇ヶ月分」と表記している場合、その計算の基準になるのは基本給です。毎月の給与明細に記載されている総支給額ではありません。
例えば、基本給が20万円で賞与が「夏冬合わせて4ヶ月分」と決められている場合、単純計算では20万円×4ヶ月で80万円が賞与の支給額の目安になります。
一方で、住宅手当や役職手当、資格手当などが毎月支給されていて総支給額が30万円の場合でも、賞与計算の基準が基本給であれば30万円×4ヶ月になるわけではありません。
基本給と総支給額、手取り額の違い
賞与を理解するには、給与における「基本給」「総支給額」「手取り額」の違いを知ることが重要です。
基本給とは、給与の土台となる基本的な賃金です。賞与や昇給、退職金などの計算基準として使われることがあります。
総支給額とは、基本給に各種手当や残業代などを加えた、税金や社会保険料が引かれる前の給与額です。そして手取り額とは、総支給額から所得税や社会保険料などを差し引いた、実際に受け取る金額です。
賞与が基本給ではなく別の基準で計算される場合もある
多くの企業では基本給を基準に賞与を計算しますが、すべての会社が同じ仕組みとは限りません。会社の就業規則や給与規定によって、計算方法は異なります。
例えば、「基本給+職能給を基準にする会社」「固定給を基準にする会社」「会社業績や個人評価によって算定する会社」などがあります。
そのため、転職や就職で賞与額を確認するときは、「賞与〇ヶ月分」という数字だけを見るのではなく、何を基準にした〇ヶ月分なのかを確認することが大切です。
賞与の手取り額は支給額より少なくなる
求人情報などに記載されている賞与額は、基本的には税金や社会保険料が引かれる前の金額です。実際に銀行へ振り込まれる金額は、それより少なくなります。
例えば、賞与として100万円が支給される場合でも、所得税や社会保険料などが控除されるため、手取りは100万円より少なくなります。
また、賞与から控除される金額は、毎月の給与額や扶養状況などによって変わるため、「賞与〇%だから手取りはいくら」と単純には決まりません。
求人票で賞与を見るときに確認すべきポイント
就職や転職活動で賞与を比較するときは、単純な支給月数だけではなく、以下のような点を確認すると実際の待遇を判断しやすくなります。
- 賞与の計算基準が基本給なのか総支給額なのか
- 前年の平均賞与額や支給実績
- 業績によって変動する可能性があるか
- 入社初年度でも賞与が支給されるか
- 昇給によって基本給がどの程度上がるか
例えば、基本給25万円で賞与3ヶ月分の会社と、基本給15万円で賞与5ヶ月分の会社では、後者のほうが月数は多くても年間賞与額では前者を下回る可能性があります。
まとめ
賞与の「〇%」や「〇ヶ月分」という表現は、多くの場合、基本給を基準に計算されています。総支給額や手取り額を基準にしているとは限らないため注意が必要です。
また、実際に受け取れる賞与額を知るには、基本給だけでなく、会社の賞与規定や評価制度、税金や社会保険料控除後の手取り額まで確認することが大切です。
給与条件を比較するときは、賞与の数字だけを見るのではなく、基本給、手当、昇給制度、福利厚生などを含めた総合的な待遇で判断すると、自分に合った職場を選びやすくなります。


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