簿記の長期借入金の仕訳方法|決算時の流動負債と固定負債の処理をわかりやすく解説

簿記

簿記では、借入金の仕訳だけでなく、決算日において翌期に返済する金額をどのように処理するかが重要になります。特に返済期間が複数年にわたる長期借入金では、決算整理で流動負債と固定負債を分ける必要があります。この記事では、長期借入金を毎月均等返済する場合の考え方や仕訳方法について解説します。

長期借入金の基本的な仕訳方法

会社が金融機関などからお金を借り入れた場合、借入時には「借入金」という負債を計上します。返済期間が1年を超える借入の場合、通常は「長期借入金」として処理します。

例えば、X26年12月1日に88,000円を借り入れ、返済期間が5年間の場合、借入時の仕訳は以下のようになります。

(借方)現金 88,000円 / (貸方)長期借入金 88,000円

この時点では、まだ返済を行っていないため、借入金全額を負債として計上します。

毎月末均等返済の場合の考え方

借入金を毎月末に均等返済する場合、決算時には翌期以降に返済する金額を計算する必要があります。

例えば、X26年12月1日に借入を行い、X31年11月末まで毎月末に返済するとします。この場合、返済期間は60か月になります。

借入金88,000円を60回で返済する場合、1回あたりの返済額は以下のように計算します。

88,000円 ÷ 60回 = 約1,466円(1回あたりの返済額)

実際の試験問題では端数処理の指定がある場合があるため、問題文の条件に従って処理します。

決算日における長期借入金の振り替え

決算日時点で、翌期に返済予定の借入金は「1年以内返済予定長期借入金」として流動負債に分類します。

例えば、当期がX27年4月1日からX28年3月31日までの場合、X28年3月31日時点で今後1年以内に返済する金額を計算します。

この場合、X28年4月1日からX29年3月31日までに返済予定の金額を「1年以内返済予定長期借入金」として振り替えます。

仕訳例として、翌期返済分が17,600円だった場合は以下のようになります。

(借方)長期借入金 17,600円 / (貸方)1年以内返済予定長期借入金 17,600円

決算整理で間違いやすいポイント

簿記試験では、借入をした日ではなく、決算日時点でどれだけ返済期限が近いかを判断することがポイントです。

よくある間違いは、借入日から1年以内かどうかで判断してしまうことです。正しくは、決算日から1年以内に返済する部分だけを流動負債に分類します。

例えば、5年間の借入でも決算日の翌年に返済する12か月分については流動負債となり、それ以外の部分は固定負債である長期借入金として残ります。

借入金の返済仕訳の基本

実際に返済を行った場合は、借入金を減少させる仕訳を行います。

例えば、毎月末に1,466円を返済した場合は、次のような仕訳になります。

(借方)長期借入金 1,466円 / (貸方)普通預金 1,466円

返済によって負債が減少し、同時に預金も減少します。利息がある場合は、元金部分と利息部分を分けて処理する必要があります。

まとめ|長期借入金の仕訳は返済期間と決算日の判断が重要

長期借入金の問題では、まず借入金額や返済期間を整理し、その後に決算日時点で1年以内に返済する金額を確認することが大切です。

借入時は長期借入金として処理し、決算では翌期返済分を1年以内返済予定長期借入金へ振り替えるという流れを覚えておくと、多くの問題に対応できます。

毎月均等返済の問題では、返済回数を正しく数え、決算日から1年間の返済額を求めることが合格へのポイントになります。

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