未経験からIT転職するならSESはあり?親に反対された時に知っておきたいSESとキャリア形成の考え方

就職、転職

IT業界への転職を考える際、未経験者が最初の就職先としてSES企業やSIerを選ぶケースは珍しくありません。一方で、SESという働き方について正しく理解されていないことも多く、家族から「派遣のようなものではないか」「将来性がないのでは」と心配されることがあります。

この記事では、未経験からIT業界へ復帰する場合にSESという選択肢をどう考えるべきか、親世代との認識の違い、そして納得してもらうための伝え方について解説します。

SESは本当に単なる派遣なのか

SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略で、エンジニアの技術力を提供する契約形態の一つです。一般的な派遣と似ている部分もありますが、法律上の契約や働き方には違いがあります。

SESでは、所属する会社の正社員として雇用されながら、取引先企業のプロジェクトに参加するケースが多くあります。そのため、勤務場所が客先になることはありますが、必ずしも「派遣社員」と同じ立場というわけではありません。

例えば、大手企業のシステム開発プロジェクトに参加し、そこでプログラミングや設計、インフラ構築などの経験を積むこともあります。未経験者にとっては、実務経験を得る入り口になる場合があります。

未経験からIT業界に入る時にSESが選ばれる理由

IT業界では、実務経験を重視する企業が多くあります。専門学校でプログラミングを学んでいても、企業側から見ると「実際の開発現場で働いた経験があるか」は大きな判断材料になります。

そのため、未経験者がいきなり自社開発企業や人気企業だけを狙うと、競争率が高くなり、なかなか採用されないこともあります。

SES企業の場合、多くのプロジェクトや取引先を持っているため、未経験者を育成しながら現場経験を積ませる仕組みを持つ会社もあります。もちろん企業によって教育体制や案件内容には差があるため、会社選びは重要です。

SES企業ならどこでも良いわけではない

SESという働き方にはメリットがありますが、すべてのSES企業が良い環境とは限りません。転職先を選ぶ際には、いくつか確認すべきポイントがあります。

例えば、研修制度があるか、どのような案件に参加できるのか、エンジニアのキャリア支援を行っているかなどを確認することが大切です。

注意したいのは、エンジニアとして成長できる案件ではなく、長期間単純作業だけを任されるような環境です。将来的に自社サービス企業や上流工程を目指すなら、スキルアップにつながる経験を積める会社を選ぶ必要があります。

親がSESを心配する理由と考え方の違い

親世代がSESに不安を感じる理由の多くは、「派遣」という言葉から不安定な働き方を連想しているためです。昔の終身雇用を中心とした価値観では、一つの会社で長く働くことが安定という考え方が一般的でした。

しかし現在のIT業界では、会社名だけではなく、個人が持つ技術や経験そのものがキャリアを左右する場面が増えています。

例えば、20代でSES企業に入り、数年間で複数の開発経験を積んだ後、自社開発企業や大手IT企業へ転職する人もいます。重要なのは、SESに入ること自体ではなく、そこで何を経験し、どんなスキルを身につけるかです。

親を説得するには仕事内容ではなく将来計画を伝える

親に理解してもらうためには、「SESでも大丈夫」と感情的に説明するよりも、具体的なキャリアプランを示すことが効果的です。

例えば、「最初の3年でプログラミングやシステム開発の経験を積む」「資格取得や技術習得を進める」「その後、自社開発企業や希望する分野へ転職する」といった流れを説明すると、単なる妥協ではなく計画的な選択だと伝わりやすくなります。

また、企業選びについても「SESならどこでもいい」という考えではなく、研修制度や案件内容を確認して選んでいることを伝えることが大切です。

未経験IT転職で大切なのは最初の会社より成長できる環境

IT業界では、最初に入った会社が最終的なキャリアを決めるとは限りません。20代のうちは、実務経験を積みながら市場価値を高めることが重要です。

自社開発企業に入ることが理想の場合でも、経験不足で入社できないなら、まず現場経験を積むという戦略もあります。

一方で、将来的な目標を持たずにSES企業へ入ると、スキルが身につかないまま時間だけが過ぎる可能性もあります。そのため、「何年後にどんなエンジニアになりたいか」を考えて行動することが大切です。

まとめ|SESは未経験IT転職の選択肢の一つとして考えられる

SESは単純に「派遣だから悪い」というものではなく、未経験からIT実務経験を積むための入り口になる場合があります。

大切なのは、SESという働き方そのものを選ぶかどうかではなく、どの企業を選び、どんな経験を積み、将来どの方向へ進むのかを明確にすることです。

親に反対された場合も、仕事内容だけを説明するのではなく、数年後のキャリアプランや成長への取り組みを伝えることで、理解してもらいやすくなります。

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