EBITDA黒字・当期赤字企業はM&Aで魅力的か?減価償却とキャッシュフローの本質を解説

会計、経理、財務

M&Aの検討において「EBITや当期純利益は赤字だがEBITDAは黒字」という企業は、一見すると評価が分かれやすい対象です。本記事では、こうした企業の財務構造の意味と、買収対象としての考え方を整理します。

EBITとEBITDAの違いを正しく理解する

EBITは営業利益に近い指標で、減価償却費なども費用として含まれます。

一方EBITDAは減価償却費を足し戻した利益であり、キャッシュ創出力をより強く反映します。

例えば設備投資が重い業種ではEBITが赤字でもEBITDAが黒字になるケースがあります。

減価償却が大きい企業の特徴

減価償却が大きい企業は、過去に多額の設備投資を行っている可能性があります。

その結果、会計上の利益は圧迫されますが、実際のキャッシュフローは健全な場合があります。

例えば製造業やインフラ関連企業ではこの構造が典型的です。

PLが悪くてもキャッシュが出る理由

減価償却は非現金費用であるため、実際の現金流出は発生しません。

そのためPL上は赤字でも、営業キャッシュフローがプラスになることがあります。

例えば安定稼働している設備ビジネスではこのギャップが顕著です。

M&Aにおける評価の基本視点

M&Aでは利益よりも「キャッシュ創出力」と「持続性」が重視されます。

ただし設備更新コストや将来の投資負担も必ず確認する必要があります。

例えば老朽化設備が多い場合、将来のキャッシュアウトが大きくなる可能性があります。

DD(デューデリジェンス)で確認すべきポイント

DDでは単年度の利益ではなく、中長期のキャッシュフロー構造を確認します。

特に設備更新計画や保守コスト、業界の成長性が重要です。

例えばEBITDAが安定していても設備投資負担が重い場合は慎重な判断が必要です。

まとめ

EBITDA黒字・利益赤字の企業は、必ずしも悪い企業とは限りません。

重要なのは会計利益ではなく、持続的にキャッシュを生み出せる構造かどうかです。

M&Aでは数字の表面だけでなく、投資負担や将来性を含めた総合判断が不可欠です。

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