大手企業グループが建設会社や内装工事会社を子会社として保有しているケースは珍しくありません。しかし「グループ店舗の工事ばかりしていて利益が出るのか」「外注した方が安いのではないか」と疑問に思う人も多いでしょう。この記事では、ライザップ建設のようなグループ内工事会社が存在する理由や収益構造について分かりやすく解説します。
グループ内の工事だけでも利益が出る仕組み
一般的に建設会社や内装工事会社は工事代金から利益を得ます。
グループ会社向けの工事であっても、工事費用は事業部や店舗側から支払われるため、会計上は売上として計上されます。
もちろんグループ全体で見ればお金が社内を移動しているだけですが、工事品質の維持やコスト管理の面でメリットがあります。
なぜ外注ではなく子会社化するのか
一見すると外部業者へ発注した方が固定費がかからないように思えます。
しかし店舗出店数が多い企業では、継続的に工事需要が発生します。
| 子会社化のメリット | 内容 |
|---|---|
| 品質の統一 | 全店舗で同じ仕様を維持しやすい |
| 工期管理 | スケジュール調整が容易 |
| ノウハウ蓄積 | 店舗づくりの知識が社内に残る |
| 利益確保 | 外部業者の利益分を抑えられる |
特に全国展開する企業では、このメリットが大きくなります。
外部工事を受注するとさらに利益は増える
質問のとおり、グループ外から工事案件を受注できれば売上や利益拡大につながります。
実際に企業グループの建設子会社が、親会社以外の工事を請け負うケースもあります。
ただし外部営業には営業コストや競争リスクも伴うため、必ずしも外部案件を増やせば利益率が上がるとは限りません。
まずは安定したグループ需要を確保することが経営上の強みとなります。
建設子会社の利益は工事以外にもある
建設会社の収益源は工事代金だけではありません。
設計業務、施工管理、設備メンテナンス、改修工事の提案なども収益につながります。
例えばフィットネスクラブや飲食店は定期的な改装が必要になるため、新店舗工事以外にも継続的な仕事が発生します。
こうしたストック型の需要は経営の安定化に役立ちます。
グループ全体で考えると利益以外の価値もある
企業グループは単純な工事利益だけで子会社を運営しているわけではありません。
店舗出店スピードの向上やブランドイメージの統一、施工品質の確保など、グループ全体の競争力向上も重要な目的です。
外注先が不足した場合でも工事体制を維持できるため、経営の安定性にも寄与します。
まとめ
ライザップ建設のようなグループ内建設会社は、必ずしも外部工事を大量に受注しなければ成り立たないわけではありません。グループ店舗の新築・改装・メンテナンスを安定的に受注することで売上を確保し、品質管理や工期短縮といった経営上のメリットも生み出しています。
外部案件の受注は利益拡大につながる可能性がありますが、子会社として存在する価値は工事利益だけではなく、グループ全体の効率化やノウハウ蓄積にもあると言えるでしょう。


コメント