日商簿記2級の工業簿記で学ぶ部門別計算では、簡便法を用いた相互配賦法の問題が出題されます。この際、自家消費の取り扱いについて疑問を持つ方も多いでしょう。簡便法ではなぜ自家消費を無視するのか、また無視する場合と考慮する場合で計算結果に違いが出るのかを解説します。
簡便法で自家消費を無視する理由
簡便法は、サービス部門間の相互配賦を簡略化する方法です。完全配賦を行う場合、各サービス部門が他部門に提供するサービス量を正確に把握し計算する必要があります。
しかし、自家消費(部門が自ら提供したサービスを自部門で使用すること)は、通常その部門内部の処理で完結するため、簡便法では計算から除外しても総原価への影響はほとんどありません。これにより計算を効率化でき、試験時間内で処理可能になります。
自家消費を考慮する場合との違い
もし自家消費を含めて計算した場合、サービス部門の原価配賦額が若干増減することがあります。特に自家消費が多い部門では、配賦額に差が生じる可能性があります。
とはいえ、簡便法では無視することで全体的な配賦額に大きな影響は出ません。試験問題でも、簡便法の条件下では自家消費を無視して計算することが前提となっています。
計算の流れとポイント
簡便法での相互配賦は、以下の手順で進めます。
- サービス部門の総原価を確認する
- 他部門への配賦割合を基に原価を配分する
- 自家消費は除外して計算する
- 製造部門への配賦を完了する
ポイントは、自家消費を含めないことで配賦計算がシンプルになり、配賦額の大枠を把握できることです。
まとめ
日商簿記2級の簡便法による相互配賦法では、自家消費を無視するのが標準的な扱いです。無視することで計算が簡略化されますが、理論的には自家消費を考慮した場合と比べて配賦額にわずかな差が生じることがあります。試験では簡便法のルールに従い、自家消費を除外して計算することが正解となります。


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