国税専門官試験の会計学分野では、会計方針の変更やその条件・処理について問われることがあります。特に専門記述が用意されていない論点でも、基本の考え方を押さえれば足切りを回避することが可能です。
会計方針の変更とは何か
会計方針の変更とは、企業が採用している会計手続きや会計処理方法を、他の認められた方法に変更することを指します。変更が認められている理由は、利害関係者に対して正しい情報を適切に伝えること、財務諸表の比較可能性を保つことにあります。
変更が認められる条件と処理
会計方針の変更は、正当な理由がある場合にのみ認められます。具体的には、法令や会計基準の改正、経済環境の変化、より適切な会計方法の導入などです。重要性の原則により、重要性の低い変更については簡便な方法の採用も可能です。変更した場合は、財務諸表の注記でその理由や影響を明示する必要があります。
棚卸資産の評価方法変更について
後入先出法(LIFO)から先入先出法(FIFO)への変更は、現行の日本基準では後入先出法自体が認められていないため、会計方針の変更には該当しません。後入先出法は古い在庫が残るため実在庫の把握が困難になるというデメリットがあります。したがって、基準に沿った先入先出法を採用することは適正な会計処理に沿ったものです。
記述試験でのポイント
記述では、以下の点を押さえると足切りを避けやすくなります。
- 会計方針の変更は正当な理由が必要であることを明記する
- 変更した場合は注記が必要であることを示す
- 棚卸資産の評価方法の変更が基準に沿うかどうかを触れる
- 継続性の原則や明瞭性の原則を簡潔に説明する
書き方が多少不完全でも、基本的な論点(変更の定義、条件、注記、基準との整合性)を押さえていれば、足切り回避は十分可能です。記述の内容が混乱していても、採点者は論点が理解できれば部分点が与えられることがあります。
まとめ
国税専門官試験の会計学記述では、会計方針の変更の定義、正当な理由、注記の必要性、棚卸資産評価方法の基準適合性を押さえて書くことが重要です。基本論点を整理して書けば、多少の文章の不完全さがあっても部分点で合格点に近づける可能性があります。


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