簿記や会計の問題でよく出てくる「棚卸減耗損のうち20%は営業外費用とする」という指示ですが、損益計算書に棚卸減耗損の欄が複数あると混乱しやすいポイントです。特に「販売費及び一般管理費」と「営業外費用」のどちらにいくら書くのか悩む人は非常に多いです。この記事では、棚卸減耗損の基本から、損益計算書への具体的な記入方法まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
棚卸減耗損とは何か
棚卸減耗損とは、帳簿上の在庫数量より実際の在庫数量が少なかった場合に発生する損失のことです。
例えば、帳簿では100個あるはずの商品が、実際には95個しかなかった場合、5個分の損失が発生します。
この差額を会計上で処理するのが「棚卸減耗損」です。
なぜ営業外費用に振り分けるのか
通常の棚卸減耗損は、営業活動の中である程度発生するものと考えられます。
しかし問題文で「20%は営業外費用とする」と指定されている場合、その20%部分は通常営業とは関係ない特殊な損失として扱います。
つまり。
| 区分 | 意味 |
|---|---|
| 販売費及び一般管理費 | 通常営業で発生した部分 |
| 営業外費用 | 通常営業以外の部分 |
という考え方になります。
販売費及び一般管理費には全額を書かない
ここが最も間違えやすいポイントです。
「営業外費用に20%を書くなら、販売費及び一般管理費には元の金額全部を書くのでは?」と思いがちですが、それは二重計上になります。
実際には、棚卸減耗損を分けて記入します。
具体例で考えると分かりやすい
例えば棚卸減耗損が10,000円だったとします。
問題文に「うち20%は営業外費用」とある場合。
- 営業外費用:2,000円
- 販売費及び一般管理費:8,000円
となります。
販売費及び一般管理費には、20%を引いた残り80%だけを書きます。
よくある間違い
簿記の勉強中によくあるミスとして。
- 販売費及び一般管理費に全額を書く
- 営業外費用にも20%を書く
- 結果として合計120%になる
というパターンがあります。
これは同じ費用を二重に計上している状態です。
必ず「全体を分ける」という意識を持つことが重要です。
損益計算書では「振り分け」が基本
簿記の問題では、「〜のうち○%を営業外費用とする」や「特別損失とする」といった指示がよく出ます。
その場合は。
- まず全体金額を出す
- 指定割合を計算する
- 残額を本来の区分へ入れる
という流れで考えると整理しやすいです。
試験で迷った時の考え方
もし本試験で迷った場合は、「最終的な合計金額が元の金額を超えていないか」を確認するとミスに気づきやすいです。
例えば10,000円の棚卸減耗損なのに。
- 販管費:10,000円
- 営業外費用:2,000円
となっていたら、合計12,000円になってしまいます。
この時点で二重計上だと判断できます。
まとめ
「棚卸減耗損のうち20%は営業外費用とする」という問題では、販売費及び一般管理費に全額を書くわけではありません。
営業外費用に20%を書き、残り80%を販売費及び一般管理費へ記入します。
つまり、棚卸減耗損全体を区分ごとに振り分けるイメージです。
簿記では「全額をどこかに振り分ける」という考え方が非常に重要なので、二重計上になっていないか確認しながら解くとミスを防ぎやすくなります。


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