内航船で航海も機関も両方できる?Wライセンスを活かせる船や働き方を解説

この仕事教えて

内航船で機関部として働いていると、「航海のワッチもやってみたい」「せっかく両方の免状を持っているなら幅広く働きたい」と感じる人は少なくありません。

実際、内航業界には航海・機関の両方に関わる働き方が存在します。

ただし、すべての船で自由に兼務できるわけではなく、船種や船員構成、会社方針によってかなり違いがあります。

この記事では、航海と機関の両方に携われる船の特徴や、Wライセンスが活きる現場についてわかりやすく解説します。

航海と機関の両方を行う船は実際に存在する

結論から言うと、航海当直も機関業務も両方行う船は存在します。

特に内航船では、人員をコンパクトにして運航しているケースが多く、複数業務を兼ねる船員は珍しくありません。

ただし、大型船よりも比較的小型の船や少人数運航の船で見られる傾向があります。

例えば以下のような船種では、柔軟な業務分担が行われる場合があります。

  • 小型タンカー
  • 499GTクラスの内航船
  • 作業船
  • RORO船の一部
  • 小規模貨物船

特に人手不足の会社では、航機両用人材はかなり重宝されることがあります。

どんな働き方になるのか

両方できる船でも、「完全に半々」というよりは、“メイン担当+補助”という形が多いです。

主業務 補助業務
航海士 機関の簡単な点検・始動補助
機関士 入出港時のブリッジ補助・ワッチ
兼務船員 状況に応じて両方対応

特に内航では「入出港時は総員で動く」という文化も強いため、部門の壁が比較的低い会社もあります。

そのため、機関部でも航海当直に興味を持つ人は一定数います。

Wライセンス保持者が評価される理由

航海・機関の両方の免状を持っている人材は、船会社から見ると非常に貴重です。

理由としては、単純に配置の柔軟性が高くなるからです。

例えば急な欠員やワッチ変更にも対応しやすく、少人数運航では大きな戦力になります。

また、航海側の視点と機関側の視点を両方理解しているため、現場判断がスムーズになることもあります。

実際、船長経験者でも機関知識を重視する人は多く、「機関がわかる航海士」はかなり信頼されやすい傾向があります。

ただし会社によって考え方はかなり違う

一方で、すべての会社が兼務に積極的というわけではありません。

安全管理や責任範囲の問題から、「航海は航海、機関は機関」と明確に分けている会社もあります。

特に大型船や大手会社では、専門性を重視する傾向が強いです。

逆に、中小の内航会社や少人数運航の現場では、柔軟な働き方を歓迎されるケースもあります。

つまり、“船会社文化”の影響がかなり大きい世界です。

実際に両方やると大変なのか

航海と機関の両方を理解していると確かに強みになりますが、その分覚えることや責任も増えます。

例えば航海なら、以下のような知識が必要です。

  • 航海計器
  • 当直
  • 衝突予防法
  • 気象判断
  • 荷役との連携

一方、機関では以下のような業務があります。

  • 主機整備
  • 発電機管理
  • 燃料管理
  • エンジン始動停止
  • トラブル対応

つまり、単純に「できることが増える」だけでなく、責任範囲も広くなるわけです。

しかし、その分だけ市場価値は高くなりやすいと言えるでしょう。

航海に興味があるならどう動くべき?

もし現在機関部で働いていて航海にも興味があるなら、まずは会社内で相談してみるのがおすすめです。

実際、現場では「やる気がある人材」は歓迎されることがあります。

特に以下のような姿勢は評価されやすいです。

  • ブリッジ作業を積極的に学ぶ
  • 入出港時の動きを理解する
  • 航海当直の補助を経験する
  • 航海士とのコミュニケーションを増やす

内航業界は人手不足もあり、“できる人がやる”文化が比較的残っているため、現場経験を積める可能性は十分あります。

まとめ

内航船には、航海当直と機関業務の両方に関われる船や働き方が実際に存在します。

特に小型船や少人数運航の船では、Wライセンス保持者は非常に重宝されることがあります。

ただし、会社や船種によって考え方はかなり異なり、完全分業の現場も少なくありません。

航海にも興味があるなら、まずは現在の会社や現場で少しずつ経験を積みながら、自分に合った船を探していくのが現実的でしょう。

航海と機関の両方を理解できる船員は、現場では非常に価値の高い存在になり得ます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました