会社で配置転換や業務変更があると、「自分は評価されていないのでは」と強く落ち込むことがあります。
特に経理のように正確性や処理能力が求められる仕事では、上司から「難しいかもしれない」と判断されると、自信を失いやすいものです。
しかし、一度うまくいかなかった経験があるからといって、すぐに退職を決める必要があるとは限りません。
この記事では、本社経理から支店経理へ戻ることになった場合の心理的負担や、辞めるべきか悩んだ時に整理したいポイントについて解説します。
本社経理と支店経理は求められる内容が違う
経理と一口に言っても、本社経理と支店経理では仕事内容や難易度がかなり異なります。
支店経理は日常処理や現場対応が中心になることが多い一方、本社経理では以下のような業務が増える場合があります。
- 月次・年次決算
- 資金繰り管理
- 税務対応
- 複数拠点の集計
- 監査対応
- 経営資料作成
つまり、「本社が難しかった=能力が低い」という単純な話ではありません。
会社によっては、本社経理は数年経験者でも苦戦する業務量になることがあります。
1年目〜数年目で苦戦する人は珍しくない
入社1〜4年目くらいまでは、まだ仕事全体の流れを掴みきれていない人も多いです。
特に経理は「知識」と「経験」が積み上がって初めて理解できる部分が多く、最初は処理速度も判断力も追いつかないことがあります。
実際、以下のような理由で配置を戻されるケースは珍しくありません。
| よくある理由 | 内容 |
|---|---|
| 業務量が多すぎる | 覚える前に仕事が積み上がる |
| 教育不足 | 引き継ぎが不十分 |
| 会社の期待値が高い | 即戦力扱いされる |
| 相性 | 本社特有のスピード感が合わない |
そのため、「出来なかった自分」だけを責めすぎる必要はありません。
社長の奥様に教わることを“迷惑”と考えすぎない
質問の中では、「社長の奥様にまた教えてもらうことが申し訳ない」と感じているようですが、教える側がどう思っているかは実際にはわかりません。
特に中小企業では、長年会社を支えてきた家族経営の人が教育役になることも珍しくありません。
もちろん気まずさを感じるのは自然ですが、「教えてもらう=迷惑」と決めつける必要はないでしょう。
むしろ、再び支店経理を任されている時点で、会社側が完全に見放しているわけではない可能性もあります。
辞めた方がいいケース・続けてもいいケース
退職を考える時は、「恥ずかしいから辞める」ではなく、今後どう働きたいかで考えることが大切です。
辞めた方がいい可能性があるケース
- 人格否定が続いている
- 毎日強いストレスで体調を崩している
- 教育が全くない
- 将来の成長機会が完全に閉ざされている
続けても良い可能性があるケース
- 仕事自体は嫌いではない
- 人間関係が極端に悪いわけではない
- 基礎経験を積める
- 経理スキルを伸ばしたい気持ちがある
一時的に配置が戻ったとしても、数年後に再評価されるケースもあります。
「居づらさ」は時間で和らぐこともある
配置転換後は、どうしても周囲の視線が気になりやすくなります。
しかし、実際には周囲はそこまで長期間気にしていないことも多いです。
また、仕事を丁寧に続けていくことで、徐々に信頼が戻るケースも少なくありません。
特に経理は、派手な成果より「安定してミスなく続けられること」が評価につながる職種でもあります。
転職するなら“逃げ”ではなく“選択”として考える
もちろん、「もっと自分に合う環境がある」と感じるなら転職自体は悪いことではありません。
ただし、今の落ち込みだけで勢い退職すると、次の職場でも同じ不安を抱える可能性があります。
転職を考えるなら、以下を整理してからの方が後悔しにくいです。
- 自分は何が苦手だったのか
- どんな働き方が合うのか
- 経理を続けたいのか
- 中小企業と大企業どちらが合うか
感情だけで辞めるより、「今後どう働きたいか」を基準にすると判断しやすくなります。
まとめ
本社経理から支店経理へ戻されたことで、自信を失ったり居づらさを感じたりするのは自然なことです。
しかし、本社経理は難易度が高い場合も多く、一度うまくいかなかったからといって能力全体を否定する必要はありません。
また、会社側が再び支店経理を任せている以上、完全に評価を失っているとは限りません。
退職を考える場合も、「恥ずかしいから辞める」のではなく、自分が今後どんな働き方をしたいのかを軸に考えることが大切です。


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