建築士を目指している人の中には、「実際の設計部ってどんな仕事をしているの?」「激務って本当?」「やりがいはあるの?」と気になる人も多いと思います。
建築の仕事は華やかなイメージもありますが、実際には地道な作業や調整業務も多く、会社の規模や分野によって働き方もかなり変わります。
この記事では、建築設計部の仕事内容や収入、働き方、向いている人の特徴まで、これから建築士を目指す人向けにわかりやすく解説します。
設計部の仕事とは?図面を描くだけではない
設計部というと「ひたすら図面を描く仕事」を想像する人も多いですが、実際にはそれだけではありません。
建築設計は、建物を完成させるために多くの人と関わる仕事です。
例えば設計部では、以下のような業務があります。
| 仕事内容 | 内容 |
|---|---|
| 基本設計 | 建物のコンセプトや間取りを考える |
| 実施設計 | 施工できるレベルの詳細図面を作成 |
| 打ち合わせ | 施主や施工会社との調整 |
| 法規確認 | 建築基準法などへの適合確認 |
| 現場監理 | 図面通り工事されているか確認 |
つまり、デザインだけでなく、法律・構造・コスト・現場との調整など幅広い知識が必要になります。
設計部は激務と言われる理由
建築業界は、昔から「忙しい業界」と言われることが多いです。
特に設計部は納期が厳しく、締切前は残業が増える会社もあります。
例えば、
- コンペ提出前
- 確認申請前
- 図面修正が大量に出た時
- 工事トラブル対応
などは、かなり忙しくなることがあります。
ただし最近は働き方改革も進み、以前より改善している会社も増えています。
大手企業や公共案件中心の会社は比較的労務管理が整っている一方、小規模事務所では長時間労働が残っているケースもあります。
「建築業界=必ず超激務」というわけではなく、会社選びでかなり差が出るというのが実情です。
建築設計の年収はどれくらい?
収入は会社規模や資格の有無で大きく変わります。
一般的には、一級建築士資格を取得すると収入アップにつながりやすいです。
| 働き方 | 年収の目安 |
|---|---|
| 若手設計職 | 300万〜450万円前後 |
| 中堅設計者 | 450万〜700万円前後 |
| 一級建築士・管理職 | 700万円以上もあり |
| 独立建築士 | 実力次第で大きく変動 |
特にゼネコン設計部や大手組織設計事務所では比較的高収入になる傾向があります。
一方で、個人設計事務所は最初の収入が低めなこともありますが、デザイン性の高い案件に携われる魅力があります。
設計の仕事のやりがい
建築設計の最大の魅力は、「自分が考えた建物が実際に形になること」です。
図面の中だけだった建物が、何ヶ月・何年もかけて完成し、人に使われ続けるのは大きな達成感があります。
例えば、
- 住宅で家族に喜ばれる
- 学校や病院など公共施設に関わる
- 街の景観を作る
- 長く残る建物を設計する
など、社会への影響も大きい仕事です。
また、完成後に施主から「ありがとう」と言われる瞬間は、建築業界ならではのやりがいだと言われています。
向いている人の特徴とは
建築設計は、単に絵を描くのが好きなだけでは続かないこともあります。
実際には、次のような人が向いていると言われます。
- 物事をコツコツ進められる
- 細かい確認作業が苦にならない
- 人と話すのが嫌ではない
- 空間や建物を見るのが好き
- 学び続ける意欲がある
建築は法律や技術が常に変化するため、勉強を続ける姿勢も大切です。
逆に、「デザインだけしたい」というイメージだけだと、実務とのギャップを感じる場合もあります。
学生のうちにやっておくと良いこと
もしこれから本格的に建築士を目指すなら、学生のうちから建物を見る習慣をつけるのがおすすめです。
例えば、
- 有名建築を見に行く
- 図面を見る
- 模型制作をする
- CADソフトに触れる
- 建築雑誌を読む
などです。
また、インターンシップに参加すると、実際の設計部の雰囲気を知ることができます。
「自分が本当に設計の仕事を楽しめそうか」を早めに確認できるのは大きなメリットです。
まとめ
建築設計部の仕事は、図面を描くだけではなく、打ち合わせや法規確認、現場対応など幅広い業務があります。
忙しい時期は確かにありますが、その分、自分が関わった建物が形になり、人に使われるという大きなやりがいがあります。
また、会社によって働き方や収入はかなり違うため、「建築業界だから全部同じ」というわけではありません。
建物や空間づくりが好きで、学び続ける意欲がある人には、とても魅力的な仕事と言えるでしょう。


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