日商簿記2級の工業簿記では、原価計算の理解において「消費」「発生」「配賦」という概念が重要です。混乱しやすいですが、順序や意味を整理すると理解しやすくなります。
消費とは何か
消費とは、製品や作業に使用された原材料や労務費、経費などのことを指します。簡単に言うと『実際に使った分』のことです。
例:製品Aを作るために100kgの鉄を使った場合、この100kgが消費です。
発生とは何か
発生とは、原材料や労務費などが『発生した時点で記録される金額』のことを指します。消費とは異なり、必ずしも製品に使われたわけではありません。
例:鉄100kgを仕入れたとき、この仕入れ費用は発生です。まだ製品には使っていなくても計上されます。
配賦とは何か
配賦とは、発生した費用を製品や部門に按分(割り振り)することです。直接費は直接消費されるため配賦の必要はありませんが、間接費は配賦が必要です。
例:工場の電気代10万円を製品Aと製品Bに面積比で配賦する場合、それぞれに按分して原価に組み込みます。
消費・発生・配賦の関係
順序としては、まず費用が発生します(購入や給与支払)。次に、その費用のうち製品や作業で使われた分が消費です。そして、消費される間接費については配賦して各製品に割り振ります。
整理例:発生(100kg鉄購入)→消費(製品Aに50kg使用)→配賦(工場共通経費を製品Aに按分)
まとめ
工業簿記では「発生」は費用が起こった段階、「消費」は実際に使われた段階、「配賦」は間接費を割り振る段階、と覚えると理解しやすいです。まず概念を押さえ、具体例で練習すると実務や試験でもスムーズに対応できます。


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