大学の会計課題で企業が計上する繰延資産を調べる場合、株式交付費、社債発行費、開業費などの項目が有価証券報告書で見つからず悩むことがあります。本記事では、日本基準で繰延資産を計上している企業の傾向や確認方法、具体例について解説します。
繰延資産の概要と会計処理の基本
繰延資産とは、発生時に費用として処理せず、将来の複数期間にわたり費用配分する資産です。株式交付費、社債発行費、開業費、開発費などが代表例です。
最近では原則通り発生時費用処理をする企業が多く、繰延資産として計上する企業は少数派となっています。そのため、有価証券報告書で探すのが難しい傾向があります。
繰延資産が確認しやすい条件
日本基準(J-GAAP)適用の企業の方が、IFRS適用企業よりも繰延資産の計上が確認しやすいです。IFRSでは多くの費用を発生時費用処理するルールが優先されるためです。
また、資本調達や新規事業立ち上げがあった企業では、社債発行費や開業費の繰延資産計上が比較的見つかりやすくなります。
具体的な企業例
具体例として、J-GAAP適用の中堅・大手企業で株式発行や社債発行を行った会社の有価証券報告書では、繰延資産欄に「株式交付費」「社債発行費」などが計上されていることがあります。
例:製造業の中堅上場企業A社では、新株発行に伴う株式交付費を繰延資産として計上。金融業のB社では社債発行費を同様に繰延資産として計上しています。
調べる際のポイント
IR BankやEDINETを使う場合、財務諸表の注記を詳細にチェックすることが重要です。「繰延資産」や「株式交付費」「社債発行費」のキーワードで検索すると効率的です。
また、開業費や開発費なども繰延資産に含まれる場合があるので、注記欄で確認しましょう。
まとめ
繰延資産の計上は近年減少傾向にありますが、日本基準適用企業で資本調達や新規事業があった企業では確認可能です。有価証券報告書やIR資料の注記を丁寧に確認し、株式交付費・社債発行費・開業費の項目を探すことがポイントです。


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