簿記二級の学習において、貸借対照表での繰越利益剰余金の求め方は重要なポイントです。質問者が挙げている通り、繰越利益剰余金は期首の繰越利益剰余金に当期純利益を足して求めることができますが、当期純利益の計算方法がわからないというのは多くの学習者が感じる疑問点です。
1. 繰越利益剰余金の求め方
繰越利益剰余金は、企業が過去からの利益をどれくらい蓄積してきたかを示す項目です。これは貸借対照表の右側、つまり資本の部に記載されます。求め方としては、期首の繰越利益剰余金に当期純利益を加算し、配当金があればその額を差し引くことになります。
具体的には、期首繰越利益剰余金 + 当期純利益 – 配当金 = 期末繰越利益剰余金という計算式で求めることができます。この計算を行うことで、会社の財政状態がどれくらい改善されたかを知ることができます。
2. 当期純利益の求め方
当期純利益は、企業が一定期間において得た最終的な利益のことです。売上高から必要経費を差し引き、最終的に残った利益を示します。具体的な計算式としては、以下のようになります。
当期純利益 = 売上高 – 売上原価 – 販売費及び一般管理費 – 営業外費用 + 営業外収益 – 法人税等
この計算によって、企業が本業を含むすべての活動でどれくらい利益を上げたかがわかります。
3. 期末繰越利益剰余金が分からなくても求められる理由
質問者が疑問に思っている、なぜ期末繰越利益剰余金が分からなくても当期純利益を足すことで繰越利益剰余金を求められるのかという点ですが、これは「期首の繰越利益剰余金が分かっている」ことを前提としています。
期首の繰越利益剰余金に当期純利益を足すことで、期末の繰越利益剰余金を計算できるのは、企業がどれだけ利益を積み上げてきたかを反映した計算方法だからです。これにより、利益の増減を把握することができます。
4. まとめ
繰越利益剰余金の計算では、期首繰越利益剰余金に当期純利益を足し、配当金を引いた額を期末繰越利益剰余金として算出します。当期純利益の計算は、売上高や経費から利益を算出する方法で求められます。これらの計算方法を理解することは、簿記二級の試験をクリアするために非常に重要です。
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