簿記3級の試験において、当座勘定照合表を基にした仕分け問題はよく出題されます。この問題においては、手形引落と小切手引落の仕分けが含まれていることがありますが、なぜ手形の仕分けだけが答えに記載され、小切手の仕分けが記載されていないのかについて、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
当座勘定照合表とは?
当座勘定照合表は、銀行と企業の間での当座預金口座の残高を照合するための表です。この表には、企業の帳簿に記載されている当座預金と、銀行側で記録されている引き落としや振り込みなどの取引内容が記録されます。主に手形や小切手、振り込み、引き落としなどの取引が記載されます。
手形と小切手の違い
手形と小切手はどちらも支払い手段として使われますが、主にその取引日や振り出し日が異なります。手形は取引日が決められており、支払い期日が定められています。一方、小切手はその場で支払いが行われる即時的な支払い方法です。
問題における手形の仕分け
問題の中で、手形引落が記載されている場合、その手形の引き落としが2月25日に行われたということがわかります。この場合、仕分けが必要です。仕分けの答えとしては、
2/25(借方)支払い手形 80,000円
(貸方)当座預金 80,000円
となります。手形引落が実際に行われた日付に仕分けを行います。
小切手の仕分けが記載されていない理由
小切手については、問題文に「2月20日以前に振り出した」とあります。つまり、小切手の引落はすでに前の月に行われており、2月25日時点ではすでに支払いが完了していると見なされるため、仕分けが不要になります。すなわち、小切手の支払いは過去の取引であり、現時点での仕分け対象ではないため、解答に記載されていません。
まとめ
簿記3級の当座勘定照合表に基づく仕分け問題では、手形引落については実際の引き落とし日に仕分けが必要ですが、小切手引落についてはすでに振り出された時点で支払いが完了しているため、2月25日時点では仕分けが不要となります。このように、試験問題では期日や振り出し日をしっかりと確認することが大切です。
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