会社の経営や会計の話でよく登場する「PL」という言葉は、財務諸表を理解するうえで非常に重要な用語です。英語表記や略称だけを見ると難しく感じますが、意味を知ると会社がどれだけ利益を出したのかを確認するための資料であることが分かります。
この記事では、PLが何を意味するのか、損益計算書との関係、Profit and Loss Statementの意味、そしてPLから何が分かるのかを初心者にも分かりやすく解説します。
PLとは損益計算書を意味する会計用語
PLとは「Profit and Loss Statement(プロフィット・アンド・ロス・ステートメント)」の略で、日本語では一般的に「損益計算書」と呼ばれます。
損益計算書とは、一定期間に会社がどれだけ収益を得て、どれだけ費用を使い、その結果として利益または損失がいくら発生したのかを示す財務書類です。
例えば、1年間で商品を販売して1,000万円の売上があり、人件費や仕入費などで700万円を使った場合、単純計算では300万円の利益が発生します。このような会社の成績を表すものがPLです。
Profit and Loss Statementの意味
Profitは「利益」、Lossは「損失」、Statementは「計算書」や「報告書」という意味です。そのため、直訳すると「利益と損失を示す計算書」となります。
英語圏ではPLを「Income Statement(インカム・ステートメント)」と呼ぶことも多く、どちらも会社の収益や利益を示す書類を指します。
日本企業では「PLを見る」「PLが改善した」というように、損益計算書そのものや、その内容を指してPLという言葉が使われています。
PLを見ると会社が儲かっているか分かる
PLの大きな役割は、会社が利益を出しているのか、それとも損失を出しているのかを確認することです。
損益計算書には主に以下のような項目が記載されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売上高 | 商品やサービスを販売して得た収入 |
| 売上原価 | 商品を作るためにかかった費用 |
| 販売費及び一般管理費 | 人件費や広告費、家賃などの費用 |
| 営業利益 | 本業でどれだけ利益を出したか |
| 経常利益 | 本業以外の収益や費用も含めた利益 |
| 当期純利益 | 最終的に会社に残る利益 |
例えば、売上が大きくても費用が多ければ利益は少なくなります。そのため、PLを見ることで「売上は伸びているが利益率が低い」「コスト削減によって利益が増えた」といった会社の状況を分析できます。
PLとBS(貸借対照表)の違い
会計ではPLと並んで「BS」という言葉もよく使われます。BSは「Balance Sheet(貸借対照表)」の略で、会社の財産や借金などの状態を表す書類です。
PLは「一定期間でどれだけ儲かったか」を見るもの、BSは「ある時点で会社がどのような財産や負債を持っているか」を見るものという違いがあります。
| 項目 | PL | BS |
|---|---|---|
| 日本語名 | 損益計算書 | 貸借対照表 |
| 見る内容 | 利益や損失 | 資産や負債 |
| 期間 | 一定期間の成績 | 特定時点の状態 |
例えば、PLで年間300万円の利益が出ていても、借入金が多ければ会社の財務状況が必ずしも良いとは限りません。そのため、企業分析ではPLとBSを合わせて確認します。
PLで確認できる代表的な利益の種類
PLには単純に「利益」だけが書かれているわけではなく、利益が生まれる段階ごとに複数の利益が表示されます。
代表的なものとして、売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益があります。それぞれを見ることで、会社のどの部分で利益が発生しているかを判断できます。
例えば、営業利益が低い場合は本業の収益力に問題がある可能性があります。一方で、営業利益は高いのに最終利益が少ない場合は、借入金の利息など本業以外の負担が大きい可能性があります。
まとめ|PLは会社がどれだけ利益を出したかを見る損益計算書
PLとは「Profit and Loss Statement」の略で、日本語では損益計算書を意味します。会社が一定期間でどれだけ収益を得て、どれだけ費用を使い、最終的にどれだけ利益を残したのかを確認するための重要な資料です。
「PLを見る」という場合は、単純に売上だけを見るのではなく、営業利益や経常利益、当期純利益などを確認して会社の収益力を判断するという意味になります。
会計を学ぶ際は、PLは「会社の成績表」、BSは「会社の財産状況を示す表」と覚えると、それぞれの役割を理解しやすくなります。


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