退職後しばらく無職期間があり、その後新しい会社で働き始める場合、源泉徴収票を提出する必要があるのか迷うことがあります。特に前年に給与収入がなく、前職の源泉徴収票が手元にない場合は、会社から提出を求められた際にどう対応すればよいのでしょうか。この記事では、無職期間を挟んで再就職する場合の源泉徴収票の扱いや、手元にない場合の対処方法について解説します。
源泉徴収票は新しい会社へ提出する必要がある場合とない場合がある
源泉徴収票は、会社が従業員に支払った給与や、天引きした所得税などを記載した書類です。転職した年に新しい勤務先で年末調整を行う場合、通常はその年の途中まで勤務していた前職の源泉徴収票を提出します。
これは、新しい会社が前職分の給与や所得税の情報を合算して、正しい年末調整を行うためです。例えば、1月から3月まで前職で給与を受け取り、8月から新しい会社で働く場合は、前職の源泉徴収票が必要になります。
一方で、前年から1年間まったく給与収入がなく、再就職する年に前職から給与を受け取っていない場合は、提出する源泉徴収票自体が存在しないため、通常は提出不要です。
1年間無職だった場合に確認すべきポイント
源泉徴収票の提出が必要かどうかは、「前職があったか」ではなく、「その年に前職から給与を受け取ったか」で判断します。
例えば、2024年の途中で退職し、その後2025年は1年間無職、2026年8月から新しい会社で勤務する場合を考えます。この場合、2026年の年末調整で必要になるのは2026年中に支払われた給与に関する情報です。
2026年に前職から給与を受け取っていなければ、提出する前職の源泉徴収票はありません。その場合は、新しい会社の担当者へ「今年は前職から給与を受け取っていないため、提出できる源泉徴収票がありません」と伝えれば問題ありません。
前職の源泉徴収票が手元にない場合の対応方法
もし、その年に前職から給与を受け取っているにもかかわらず源泉徴収票が手元にない場合は、前の勤務先へ発行を依頼する必要があります。会社には退職者に対して源泉徴収票を交付する義務があります。
退職した会社へ連絡する際は、「年末調整で使用するため源泉徴収票を発行してください」と依頼するとスムーズです。多くの場合、郵送などで対応してもらえます。
例えば、退職時に書類を受け取っていなかった、引っ越しで紛失したという場合でも、再発行を依頼できます。源泉徴収票がないまま新しい会社で年末調整をすることは難しいため、早めに確認することが大切です。
新しい会社へ無職期間を伝える必要はあるのか
転職先に対して、無職期間があったこと自体を理由に源泉徴収票を提出する必要はありません。重要なのは、その年に給与収入が発生していたかどうかです。
ただし、入社時に会社から「前職の源泉徴収票を提出してください」と案内された場合は、自分の状況を説明しましょう。提出できない理由が明確であれば、会社側も手続きを進められます。
例えば、「昨年退職してから今年は働いていませんでした」という状況であれば、前職の給与情報がないため、源泉徴収票を提出できないことを伝えるだけで済むケースが一般的です。
年末調整以外に必要になる手続きにも注意
無職期間があった場合、源泉徴収票だけでなく、住民税や健康保険、年金などの手続きについても確認しておくと安心です。
特に退職後に国民健康保険へ加入していた場合や、国民年金を支払っていた場合は、年末調整や確定申告で控除を受けられる可能性があります。
例えば、無職期間中に国民年金保険料を支払っていた場合は、社会保険料控除の対象になるため、控除証明書などの書類を準備しておくと手続きがスムーズです。
まとめ|無職期間があり前職の源泉徴収票がない場合は状況確認が大切
1年間無職で、その期間に給与収入がなかった場合、新しい会社へ提出する前職の源泉徴収票は通常ありません。その場合は、提出できない理由を会社へ説明すれば問題ありません。
一方で、再就職する年に前職から給与を受け取っている場合は、年末調整のため源泉徴収票が必要になります。手元にない場合は、以前の勤務先へ発行を依頼しましょう。
源泉徴収票が必要かどうかは、無職だった期間の長さではなく、その年に給与を受け取ったかどうかで決まります。入社前に自分の給与履歴を確認し、必要な書類を準備しておくことが大切です。


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