会社都合で退職した場合、自己都合退職よりも失業給付を受けやすいイメージがあります。しかし、実際には退職理由だけではなく、雇用保険の被保険者期間など複数の条件を満たす必要があります。
特に「あと少し勤務期間が長ければ受給できたのに」「勤務時間が足りない月がある」といったケースでは、制度の計算方法を正しく理解することが重要です。この記事では、会社都合退職時の失業給付の条件や、期間・勤務時間が微妙な場合に確認すべきポイントについて解説します。
会社都合退職でも失業給付には条件がある
失業給付(基本手当)は、退職理由が会社都合であれば必ず受け取れるわけではありません。雇用保険では、退職理由に加えて「受給資格」を満たしている必要があります。
一般的に、会社都合などの特定受給資格者や一部の特定理由離職者の場合は、離職日以前1年間に雇用保険の被保険者期間が通算6か月以上あることが基本的な条件になります。
一方で、自己都合退職の場合は原則として離職日前2年間に被保険者期間が12か月以上必要になるため、会社都合退職の方が条件は緩和されています。
雇用保険の被保険者期間は単純な在籍月数では決まらない
失業給付の判断で重要なのは、「会社に何か月在籍していたか」ではなく、雇用保険上の被保険者期間として認められる月が何か月あるかです。
被保険者期間として数えられるためには、原則として離職日からさかのぼった1か月ごとの期間に、賃金支払いの基礎となった日数が一定以上ある必要があります。
そのため、13か月勤務していても、すべての月が被保険者期間としてカウントされるとは限りません。例えば、勤務日数や労働時間が少ない月がある場合、その月が計算対象外になることがあります。
勤務時間が少ない月でも確認する価値がある理由
質問のように、79.5時間や78時間勤務の月がある場合、「その月は絶対に対象外」と自己判断してしまうことがあります。しかし、実際の判断は雇用保険加入状況や賃金支払い基礎日数などを含めて行われます。
雇用保険の加入条件を満たしていたか、会社がどのように手続きをしていたかによって扱いが変わる可能性があります。
例えば、雇用契約上は週の所定労働時間が20時間以上で雇用保険に加入していた場合でも、月ごとの勤務状況によって被保険者期間の算定が変わる場合があります。そのため、離職票の内容を確認することが大切です。
失業給付を受けられる可能性を確認する方法
失業給付の対象になるか迷う場合は、自分だけで判断せず、ハローワークで確認することがおすすめです。
確認するときは、以下の書類を持参するとスムーズです。
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 本人確認書類
- 給与明細など勤務状況が分かる資料
離職票には離職理由や被保険者期間に関する情報が記載されています。もし記載内容に疑問がある場合は、ハローワークで相談することで再確認してもらえる可能性があります。
会社都合退職の場合に注意したいポイント
会社都合退職では、給付制限がないなど有利な扱いになることがあります。しかし、受給資格そのものを満たしていなければ給付を受けることはできません。
また、会社が「会社都合」として処理したつもりでも、離職票上の離職理由が異なっている場合があります。その場合は、ハローワークで事情を説明し、適切な判断を受けることが重要です。
退職後は生活や次の仕事探しで不安になりやすい時期ですが、制度上の可能性を確認せずに諦めてしまうのは早い場合があります。
まとめ|勤務期間が微妙でも失業給付の確認は必ず行う
会社都合退職の場合でも、失業給付を受けるには雇用保険の被保険者期間など一定の条件を満たす必要があります。
13か月勤務していても、月ごとの勤務状況によって認定される期間が変わるため、「もらえない」と決めつける前に離職票や加入状況を確認することが大切です。
勤務時間が少ない月がある場合でも、最終的な判断はハローワークが行います。必要な書類を準備し、受給できる可能性があるか相談することで、利用できる制度を正しく確認できます。


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