簿記3級の学習で混乱しやすい論点のひとつが「法定福利費」と「社会保険料」の仕訳の使い分けです。どの場面でどちらの勘定科目を使うのかが曖昧になりやすく、試験でも頻出のテーマとなっています。本記事では、基本的な考え方と具体的な仕訳方法について整理します。
法定福利費と社会保険料の基本的な違い
法定福利費は、会社が従業員のために負担する社会保険料の会社負担分を処理する勘定科目です。
一方で社会保険料は、従業員自身が負担する社会保険料を給与から控除する際に使用されます。
このように「会社負担か従業員負担か」で使い分ける点が基本となります。
仕訳の基本パターン(会社負担分)
会社が負担する健康保険料や厚生年金保険料は「法定福利費」として処理します。
例えば、会社負担分として10,000円の社会保険料を支払った場合は、法定福利費として費用計上します。
借方:法定福利費 貸方:預金 という形で処理されるのが一般的です。
仕訳の基本パターン(従業員負担分)
従業員が負担する社会保険料は給与から天引きされるため「預り金」として処理されることが多いです。
例えば給与30万円のうち社会保険料2万円を控除する場合、支給額は28万円として仕訳します。
この場合、社会保険料控除分は会社の費用ではなく一時的な預り金として扱われます。
実例:給与支給時の仕訳イメージ
例えば給与総額30万円、社会保険料3万円、会社負担2万円の場合を考えます。
給与支給時は、給与手当・社会保険料預り金・法定福利費など複数の勘定科目が関わります。
このように一つの給与処理でも、複数の仕訳が同時に発生する点が重要です。
試験で間違えやすいポイント
よくあるミスは、従業員負担分まで法定福利費として処理してしまうケースです。
また、社会保険料をすべて費用として計上してしまう誤りも頻出です。
会社負担と従業員負担を明確に区別することが得点のポイントになります。
まとめ:負担区分を理解すれば仕訳は整理できる
法定福利費は会社負担分、社会保険料は従業員負担分という区別を理解することが基本です。
仕訳問題では、この区分を正しく判断できるかどうかが重要になります。
繰り返し問題演習を行うことで、自然と仕訳パターンが定着していきます。


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