敷地内のレイアウト変更や外構工事に伴い、水道メーターの位置を少し移動したいケースは少なくありません。特に20mm(呼び径20)の水道メーターを50cm程度ずらしたい場合、どのような工事が必要になるのか、配管材質ごとの施工方法や冷凍工法の必要性について解説します。
20mmの水道メーターを50cm移設することは可能か
一般的に、水道メーターを50cm程度移設する工事は十分可能です。ただし、実際の施工方法はメーター周辺の配管材質や埋設状況によって変わります。
移設距離が50cm程度であれば、既設配管を一部切断し、新たな配管を継ぎ足してメーターボックスごと移設する方法がよく採用されます。
配管材質ごとの施工難易度
樹脂管(ポリエチレン管・HIVPなど)の場合
樹脂系の配管は比較的施工しやすく、移設工事の難易度は低めです。
特にポリエチレン管であれば可とう性があるため、多少の位置調整であれば曲げ配管によって対応できる場合もあります。
ステンレス管の場合
ステンレスフレキ管であればある程度の曲げは可能ですが、曲げ半径の制限があります。
一方でステンレス鋼管の場合は無理に曲げることはできず、継手を使用して配管経路を変更する施工が一般的です。
鋼管や鉛管の場合
古い住宅では鋼管や鉛管が使用されていることがあります。
この場合は劣化状況も確認しながら配管更新を兼ねた移設工事になるケースが多く、工事規模がやや大きくなる傾向があります。
曲げるだけで対応できるケースとは
配管に十分な余長があり、なおかつ可とう性の高い材質であれば、50cm程度の移設なら曲げによる対応が可能な場合があります。
ただし、水道メーター周辺は維持管理や検針を考慮して施工されているため、実際には配管延長や継手による調整を行う方が確実です。
無理な曲げ施工は漏水や配管破損の原因となるため注意が必要です。
冷凍工法はどのような場合に使用するのか
冷凍工法とは、配管内部の水を凍結させて仮設止水を行う工法です。
一般住宅の20mm程度の給水管では、水道局の止水栓や仕切弁で止水できることが多く、冷凍工法を使用するケースはそれほど多くありません。
一方で、止水設備が使用できない場合やマンション・工場・病院などの設備配管では冷凍工法が採用されることがあります。
移設工事を行う際の注意点
地域によっては水道メーターや一次側配管が水道事業者の管理範囲となっている場合があります。
そのため、メーターボックスの移設や引込管の変更を行う際は、指定給水装置工事事業者による施工や申請が必要になることがあります。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 配管材質 | 樹脂管・ステンレス管・鋼管など |
| 移設距離 | 50cm程度なら比較的容易 |
| 止水方法 | 止水栓利用が一般的 |
| 申請の要否 | 自治体によって異なる |
まとめ
20mmの既設水道メーターを50cm程度右へ移設する工事は、一般的には十分可能です。
樹脂管であれば比較的容易に施工でき、ステンレス管の場合も配管の種類によって対応可能です。冷凍工法は主に止水が困難なケースで使用され、一般住宅の20mm配管では必須となることは多くありません。
ただし、水道メーター周辺は自治体の管理条件が関係する場合もあるため、実際の施工前には指定工事店や水道局への確認を行うことが重要です。


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