税理士資格を持ちながら、さらにUSCPA(米国公認会計士)取得を目指す人は近年増えています。
特に事業会社の経理や海外子会社管理、IFRS対応、外資系転職を視野に入れている場合、USCPAはキャリアの幅を広げる資格として注目されています。
一方で気になるのが、「税理士資格保有者ならどれくらい勉強時間が必要なのか」という点です。
この記事では、税理士資格を持つ人がUSCPA取得を目指す場合の勉強時間の目安や、英語力との関係、効率的な学習方法について整理します。
税理士資格保有者は一般受験者より有利
まず結論から言うと、税理士資格を持っている人はUSCPA学習にかなり有利です。
理由としては、
- 会計基準の理解がある
- 財務諸表の構造を理解している
- 税務知識がある
- 資格試験の勉強経験が豊富
といった土台が既にあるためです。
USCPAでは英語で会計を学ぶ必要がありますが、「会計そのものをゼロから理解する」必要がない点は大きなアドバンテージになります。
勉強時間の目安は700〜1200時間程度
一般的なUSCPA受験者では、合格まで1,200〜1,500時間程度と言われることがあります。
しかし、税理士資格保有者の場合は、会計分野の理解が深いため、比較的短縮できるケースも多いです。
実際には、
| バックグラウンド | 勉強時間目安 |
|---|---|
| 会計未経験 | 1200〜1500時間 |
| 経理経験あり | 900〜1200時間 |
| 税理士・会計士資格保有 | 700〜1000時間前後 |
くらいで語られることが多いです。
特にFAR(財務会計)は、日本の会計知識があると理解がかなり早くなる傾向があります。
英語力は「会計英語」に慣れることが重要
質問のように「日常会話ができるレベル」であれば、USCPA受験では十分スタートラインに立てるケースが多いです。
USCPAで必要なのは、ネイティブ並みの英会話力というより、
- 会計英語
- 契約・監査用語
- 問題文を素早く読む力
への慣れです。
最初は英文量に圧倒されやすいですが、会計知識がある人ほど「意味が推測できる」ため、徐々に読みやすくなっていきます。
逆に、英語力が高くても会計知識がない受験者は苦戦するケースも少なくありません。
働きながらなら1年〜2年計画が多い
事業会社で経理をしながら学習する場合、多くの人は1〜2年程度での合格を目標にしています。
例えば、
- 平日2時間
- 休日5〜8時間
のような学習ペースを積み重ねる人が多いです。
特にUSCPAは4科目制のため、短期集中で一気に受かるというより、「科目ごとに積み上げる」イメージに近い試験です。
繁忙期のある経理職では、決算時期を避けて受験スケジュールを組む人もいます。
税理士との相性が良い科目・苦戦しやすい科目
税理士資格保有者は、会計・税務分野で強みがあります。
特に、
- FAR(財務会計)
- REG(税法)
は比較的取り組みやすいと言われます。
一方で、
- AUD(監査)
- BARやISCなど選択科目
では、米国基準独特の考え方に慣れる必要があります。
また、日本の税理士試験のような「超難解理論暗記」よりも、USCPAは「広範囲を高速で処理する試験」という印象を持つ人も多いです。
まとめ
税理士資格を持っている人がUSCPA取得を目指す場合、一般受験者よりかなり有利なスタートラインに立っていると言えます。
勉強時間の目安としては700〜1000時間前後を見積もる人が多く、働きながらであれば1〜2年計画で進めるケースが一般的です。
また、日常会話レベルの英語力があるなら、重要なのは「会計英語への慣れ」であり、最初から完璧な英語力を求められるわけではありません。
既に税理士資格と経理経験がある場合、USCPAはキャリアの国際化や外資系転職、海外業務への強みとして活かしやすい資格の一つと言えるでしょう。


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