配当割引モデルで企業価値を計算する方法:永続成長率を用いた例題解説

会計、経理、財務

株式投資や企業評価でよく用いられる配当割引モデル(DDM)では、将来の配当金を現在価値に割り引いて企業価値を求めます。今回は、1年後の配当金が105千円、毎年3%の成長が永続すると仮定し、株主資本コスト(割引率)が年5%の場合の計算方法を解説します。

ステップ1:配当割引モデルの公式を確認

成長率が永続する場合の配当割引モデルはゴードン成長モデル(Gordon Growth Model)と呼ばれます。公式は次の通りです。

株式価値 P0 = D1 ÷ (r – g)

ここで、D1は次期配当、rは株主資本コスト、gは配当の永続成長率です。

ステップ2:数値を代入

今回の例では、D1 = 105千円、r = 5%(0.05)、g = 3%(0.03)です。

計算式に代入すると。

P0 = 105 ÷ (0.05 – 0.03) = 105 ÷ 0.02

ステップ3:計算

105 ÷ 0.02 = 5,250千円

したがって、この企業の理論的な株式価値は5,250千円となります。

ステップ4:注意点

・成長率gは割引率rより小さい必要があります。g ≥ rの場合、企業価値は無限大となり現実的でありません。

・このモデルは永続成長を仮定しているため、実務では近未来の配当計画やリスク調整も考慮する必要があります。

まとめ

配当割引モデルでは次期配当と永続成長率、割引率を使い、ゴードン成長モデルの公式 P0 = D1 ÷ (r – g) を用いることで企業価値を算定できます。今回の例では1年後の配当105千円、成長率3%、割引率5%を代入し、企業価値は5,250千円と計算されます。

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