公認会計士試験の監査論では、積極的確認による差異が生じた場合の対応として、証憑突合の手続きが示されることがあります。これは監査基準書自体には詳細な手順が明示されていないため、実務的な補足として理解されることが多いです。
監査基準と具体的手続きの関係
監査基準報告書では、監査人が実施すべき手続きの原則や目的が示されますが、具体的な手続き方法までは規定されません。差異が生じた場合の確認手順は、監査実務指針や実務慣行によって補完される部分です。
つまり、「積極的確認で差異が出た場合、証憑突合を行う」という流れは、一般的な実務慣行として推奨される対応です。
積極的確認とは
積極的確認は、債権債務の残高や取引内容を直接取引先に問い合わせる手続きです。差異が発生した場合には、資料や証憑と照合し、金額や条件の正確性を確認する必要があります。
これにより、誤謬や不正のリスクを低減することができます。
証憑突合の意義
証憑突合は、取引の実態を裏付ける書類と帳簿上の記録を照合する手続きです。積極的確認で得られた情報が帳簿記録と一致するかを確認し、差異の原因を把握することが目的です。
これは監査基準上も求められる「監査証拠の十分性・適切性」の確保につながります。
実務的にはどう扱われるか
監査人は、監査基準の原則に従いつつ、具体的な差異発生時の手順は実務指針や経験に基づいて判断します。証憑突合の手続きは、その判断を補完する一般的な実務対応として広く行われています。
各監査法人や監査チームでは、内部マニュアルとして手順が整理され、実務的な一貫性が確保されています。
まとめ
積極的確認で差異が発生した場合に証憑突合を行う手続きは、監査基準自体には明示されていませんが、実務的に広く採用される標準的な対応です。監査基準の原則を理解したうえで、差異の原因究明や監査証拠の確保のために行う実務的な手続きとして位置づけられます。


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