多くの日本企業では、営業職などの現場職からマネージャー職へと昇進しないと給料が大幅に上がらないことが一般的です。なぜこのような仕組みができあがったのか、また営業職での成果に応じた給料アップは可能なのかについて、今回は詳しく考えてみましょう。
日本企業の昇進と給与体系
日本企業における給与体系は、従来から「年功序列型」が主流でした。これは、長年の勤務や昇進を重ねることで給与が上がる仕組みです。しかし、最近では実力主義が取り入れられてきており、マネージャー職に昇進することで大きな給与アップが期待できる企業が増えてきました。これは、企業が部門や組織を効率的に運営し、経営に携わる役職の人材に対して報酬を与えるという理由からです。
一方で、営業職の現場では直接的な成果を上げるために、高い評価が得られる場合もありますが、現場仕事での給料が上がる仕組みは、一般的にマネージャー職に比べて限られた範囲であることが多いです。
営業職とマネージャー職の違い
営業職は売上を上げることに特化した役割を担っていますが、マネージャー職は組織全体の運営、リーダーシップ、戦略の実行などを担当します。マネージャー職には、ただ売上を上げるだけでなく、組織を運営し、戦略を実行する責任が伴います。そのため、経営や組織運営に対する知識やスキルが求められ、役職の責任の重さが給与に反映されることになります。
営業職の人材が売上を伸ばすことも重要ですが、会社の全体的な方向性を決めるマネージャーの役割は、組織の持続的な成長に欠かせません。
プロ野球選手と監督の給与差の例
この構造はプロ野球に例えると、選手よりも監督の給与が高いという現象に似ています。選手は直接的な成果(勝利や試合でのパフォーマンス)を上げますが、監督はチーム全体の戦略や運営を担当しています。監督が高い報酬を得る理由は、その責任の重さとチーム全体の成長に寄与する役割が評価されるためです。同様に、企業内でもマネージャーは組織全体を見渡し、長期的なビジョンを持って行動する責任があり、その報酬はその責任に見合ったものとなります。
営業職とマネージャー職、どちらが給料に直結するか?
営業職で成果を上げた場合、確かにその営業成績に応じたボーナスやインセンティブが支給されることがありますが、長期的な昇給や給与のベースアップには限界があります。これは、企業の経営層が部門間のバランスや組織全体の運営の重要性を考慮しているためです。営業成績が良いことはもちろん評価されますが、それが給与に直結するには営業以外の業務にも貢献する必要があると企業は見なすことが一般的です。
したがって、営業職の給与アップとマネージャー職への昇進は別のプロセスであり、営業職で成果を上げてもそのままマネージャー職に昇進しないことが多いのです。もちろん、営業職での成果を重視する企業もありますが、マネージャー職への昇進がより安定した給与アップとキャリアパスを提供する場合が多いです。
まとめ
日本の企業でマネージャー職への昇進が給与アップに繋がる理由は、マネージャーが組織全体を統括し、長期的なビジョンを実行するための責任があるからです。営業職で成果を上げても、組織全体に貢献する役割を果たさなければ給与が大幅に上がることは少ないため、マネージャー職が昇進するための一般的なステップとなっています。この仕組みは、企業が組織運営を円滑に進め、成長を促すための重要な要素となっているのです。


コメント