保険料を現金で預かり、後日手数料を差し引いて保険会社へ送金する取引は、実務でよく発生しますが、仕訳を誤ると売上計上や負債処理のミスにつながります。本記事では、現金で保険料を預かった場合から送金完了までの一連の仕訳を、具体例を交えて分かりやすく整理します。
現金で保険料を預かった時の基本的な考え方
保険料は自社の売上ではなく、あくまで保険会社に送金するための「預り金」として扱うのが原則です。この時点では収益は発生しておらず、一時的な負債として処理します。
そのため、現金を受け取った段階では売上勘定を使わず、「預り金」や「仮受金」といった負債科目を用いるのが一般的です。
保険料を現金で受領した時の仕訳例
例えば、顧客から保険料として現金100,000円を預かった場合の仕訳は以下のようになります。
借方:現金 100,000円 貸方:預り金 100,000円
この仕訳により、「現金は増えたが、同額の支払義務がある」状態を帳簿上で正しく表現できます。
手数料を差し引いて送金する際の仕訳
翌月、保険会社へ送金する際に、例えば手数料10,000円を差し引き、90,000円を送金するケースを考えます。まず、手数料分を収益として計上します。
借方:預り金 100,000円 貸方:現金(または普通預金)90,000円/手数料収入 10,000円
これにより、預かっていた金額を消し込みつつ、自社の正当な収益だけを計上することができます。
仕訳処理で注意すべきポイント
保険料全額を一時的に売上として処理してしまうと、売上高が過大計上され、税務上の問題につながる可能性があります。必ず「預り金」として処理する点が重要です。
また、手数料の計上タイミングは送金時が原則となるため、現金受領時に収益計上しないよう注意しましょう。
まとめ:預り金処理を正しく行うことが重要
現金で保険料を預かった場合は、まず預り金として処理し、後日送金時に手数料のみを収益計上するのが基本です。この流れを守ることで、帳簿の整合性と税務上の正確性を保つことができます。日常的に発生する取引だからこそ、正しい仕訳を習慣化することが大切です。


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