高卒で23歳、アルバイト経験が中心という状況に不安を感じる人は少なくありません。特にIT業界やSESへの就職活動で挫折を経験すると、「もう詰んでいるのでは」と思ってしまいがちです。しかし、キャリアは一直線ではなく、特に技術革新が激しいAI時代においては、評価される軸そのものが変わりつつあります。本記事では、同じような立場にいる人がどのように考え、進路を組み立てていくとよいのかを整理します。
23歳・職歴が浅い状態は本当に不利なのか
23歳という年齢は、社会全体で見ればまだキャリアの初期段階です。新卒や第二新卒と比較されがちですが、実際には20代前半で大きな実績を持つ人はごく一部に限られます。
特にIT・AI分野では、学歴や職歴よりも「何を作れるか」「どんなアウトプットを積み上げてきたか」が評価される場面が増えています。現時点での職歴の薄さが、将来の可能性を完全に閉ざすことはありません。
SES就職で感じる違和感と向き不向き
SESに対して「業界全体のレベルが低い」「やりたいことと違う」と感じるのは珍しいことではありません。SESは現場経験を積むには有効な側面もありますが、開発志向が強い人や最新技術に触れ続けたい人にとっては、ミスマッチが起きやすい仕組みでもあります。
面談での不採用や内定取り消しは精神的に厳しい経験ですが、それ自体が能力不足を意味するわけではなく、「合わないフィールドだった」という判断材料にもなります。
AI黎明期に個人開発を続ける価値
AIエージェントやRAGなど、急速に進化する技術を追い、自分で手を動かして試している時間は決して無駄ではありません。むしろ、この時期に蓄積した知識や試行錯誤は、後から振り返ると大きな資産になる可能性があります。
特に個人開発は、学習・設計・実装・改善までを一貫して経験できるため、実務以上に濃い学びになることもあります。ただし、生活基盤が不安定なまま長期間続けるのはリスクも伴います。
「挑戦」と「生活」を両立させる現実的な選択
理想を言えば、好きな開発だけに集中できる環境がベストですが、現実には世間体や人間関係、経済面の制約も存在します。そのため、「完全に就職する」か「完全に夢を追う」かの二択にせず、折衷案を考えることが重要です。
例えば、最低限の収入を確保できる仕事を持ちながら、空いた時間で開発や技術研究を続けることで、精神的・経済的な安定と挑戦の両立が可能になります。職歴づくりを“ゴール”ではなく“土台”と捉える考え方も有効です。
お金を生み出す難しさと長期視点の重要性
ゼロからお金を生み出すことが難しいという感覚は、多くの経験者が共通して抱くものです。特に個人開発やプロダクトづくりは、成果が出るまでに時間がかかるケースがほとんどです。
だからこそ、短期での成功を前提に自分を追い込むよりも、数年単位で成長曲線を描く視点が重要になります。今は成果が見えなくても、積み重ねたコードや知識は将来の選択肢を確実に増やします。
まとめ:今は詰みではなく「分岐点」
高卒23歳・職歴が少ないという状況は、決して詰みではなく、方向転換がいくらでも可能な分岐点です。AI時代においては、肩書きよりも実力と継続力がものを言う場面が増えています。
生活を守りながら挑戦を続ける設計を意識し、今の「楽しい」と感じられる学習や開発を完全に手放さないことが、長期的には最も後悔の少ない選択になる可能性があります。


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