簿記3級の問題では、前払費用や未収収益などの月割計算で「計算が合わない」「電卓では同じ操作をしているのに答えがずれる」と悩む人が少なくありません。特に割り算と掛け算が混在する式では、考え方と処理手順を理解していないと混乱しがちです。この記事では、よくある計算ミスの原因と正しい捉え方を整理します。
月割計算の基本的な考え方
簿記3級で出題される月割計算は、「全体金額を期間で割り、必要な月数分を計上する」というシンプルな考え方が基本です。例えば12か月分で2,000円なら、1か月あたりの金額を出してから月数を掛けます。
この考え方自体は間違っていませんが、計算の途中で端数が出る場合、その扱いが重要になります。
2000÷12×3で499になる理由
2000÷12を計算すると、約166.666…となります。これに3を掛けると、約499.999…となり、電卓や処理方法によっては499と表示されることがあります。
これは計算が間違っているのではなく、「途中計算で小数点以下が切り捨てられている」「表示桁数の影響を受けている」といった電卓の仕様によるものです。
簿記ではどこで端数処理をするのか
簿記では、途中計算で端数処理をせず、最後にまとめて処理するのが原則です。月割計算の場合も、途中で切り捨てず、理論上の金額をもとに考えます。
今回のようなケースでは、2,000円の3か月分は全体の12分の3なので、2,000×3÷12と考えても同じ意味になります。この場合、500円が正しい金額として扱われます。
電卓操作で混乱しやすいポイント
電卓の種類によっては、途中の小数を自動的に丸めたり、表示桁数を制限したりします。そのため、計算式自体が正しくても、表示結果だけを見ると不安になることがあります。
試験では電卓の表示結果よりも、「計算の考え方が合っているか」が重要です。月割なら全体に対する割合で考える癖をつけると迷いにくくなります。
試験で正解するための安全な考え方
割り切れない数字が出た場合は、「全体のうち何か月分か」を割合で捉える方法がおすすめです。2,000円のうち3か月分は全体の4分の1なので、答えは500円と判断できます。
この考え方を身につけておくと、電卓操作に振り回されず、落ち着いて解答できるようになります。
まとめ:計算結果より考え方を優先する
2000÷12×3で499になるのは、計算や入力が間違っているのではなく、端数処理や表示の影響によるものです。
簿記3級では、途中計算にこだわりすぎず、「全体に対する割合」「月割の意味」を理解することが大切です。考え方が正しければ、答えに自信を持って解答できます。


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