簿記の決算整理問題で出てくる「棚卸減耗損」と「棚卸減耗費」ですが、これらの違いを理解することは重要です。どちらも棚卸資産の減少に関わる仕訳ですが、それぞれの性格が異なります。この記事では、棚卸減耗損と棚卸減耗費の違い、そしてその区別の仕方について解説します。
1. 棚卸減耗損とは?
棚卸減耗損は、期末の棚卸資産が自然減耗、盗難、破損などにより減少した場合に発生する損失です。これは会計上、費用として計上されることになります。具体的には、期末棚卸高と帳簿棚卸高の差額として認識されます。例えば、商品が破損した場合、その減少分が棚卸減耗損として処理されます。
仕訳の例:
棚卸減耗損 100,000円 / 棚卸資産 100,000円
2. 棚卸減耗費とは?
棚卸減耗費は、棚卸資産が消費されたことにより発生する費用です。例えば、製造業では製品の生産過程で原材料が減少することがありますが、この減少は棚卸減耗費として処理されます。棚卸減耗費は直接的な費用であり、商品の販売に直接関係するため、営業費用として計上されることが多いです。
仕訳の例:
棚卸減耗費 50,000円 / 棚卸資産 50,000円
3. 棚卸減耗損と棚卸減耗費の区別の仕方
棚卸減耗損と棚卸減耗費の違いは、その発生原因と目的にあります。棚卸減耗損は、偶発的な原因(自然減耗や盗難など)による減少に対応し、棚卸減耗費は、通常の事業活動(製造過程での消費など)で発生するものです。
また、損と費の違いは、損失が予測外の出来事によって発生するのに対し、費用は予め見込まれている活動の一部として発生する点です。これを区別することで、仕訳を適切に行うことができます。
4. 失点になる可能性
決算整理問題で棚卸減耗損と棚卸減耗費を混同して仕訳を行うと、評価損や費用の誤計上につながり、最終的に試験で失点をする可能性があります。試験では、状況に応じて適切な勘定科目を選択し、正確な仕訳をすることが求められます。
そのため、棚卸減耗損と棚卸減耗費を理解し、それぞれの違いを明確にしてから仕訳を行うことが、合格への鍵となります。
5. まとめ
棚卸減耗損と棚卸減耗費の違いは、発生原因とその取り扱いにあります。棚卸減耗損は予測外の損失、棚卸減耗費は通常の事業活動に伴う費用として仕訳します。これらを理解し、適切に区別することで、簿記の試験において失点を防ぐことができます。


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