育休復帰後に「暇な業務」「役割の減少」を感じたときの職場対応ガイド:時短勤務・引継ぎ・有給消化の視点から

労働問題

育児休業から復帰して時短勤務になったものの、以前の業務から外されて暇な仕事ばかり割り当てられ、「人員も足りていて復帰の意味が感じられない」といった葛藤を抱える方も少なくありません。この記事では、こうした状況を整理しつつ、法的な視点・職場調整の観点・自身の対策の方向性を紹介します。

復帰後に業務が変わる背景と法的な「原職・原職相当職」の考え方

まず、育児・介護休業法では、育休取得を理由とした解雇・降格・有利でない配置変更などの不利益取扱いが禁止されています。([参照])

また、指針では「育児休業後は原職またはその相当職に復帰させるよう配慮すること」が原則とされています。([参照])

ただし「原職復帰が絶対に義務」というわけではなく、会社の業務実態・組織変更・時短勤務などとの兼ね合いで配慮の範囲で配置変更されることも多く、その変化が「不利益」であるかどうかは個別に判断されます。([参照])

「暇な仕事」「人が足りている状況」になりやすいパターンとその意味

育休中に代替者が採用され、復帰時点で既に人員が確保されていると、職場側は「復帰者の引継ぎ負担を軽くする」「時短勤務の配慮をする」目的で、あえて以前の本業から離れた役割にすることがあります。

例として、ある時短勤務復帰者が「引継ぎコストを抑えるために、データ整理・社内アシスタント業務に配置された」ケースがあります。その場合“暇”と感じやすく、自分のキャリア観点からも疑問を抱きやすくなります。

上司からの「他の人は忙しいから」という言葉をどう捉えるか/対話の進め方

上司から「他の人は皆忙しいのだから」と言われると、「自分だけ楽をしている」「役割が軽いと思われているのでは」と感じるかもしれません。この言葉を受け止めるためには、次の対話の視点が有効です。

  • 自分の時短勤務・育児配慮という状況を明確に説明しなおす。
  • 「どのような業務なら私は貢献できるか」「どのようにチームと調整すれば他者の負担とバランスできるか」を上司と一緒に検討する。

対策例:復帰直後に上司に「以前担当していた○○業務に戻るには、どのようなスキル・調整が必要でしょうか。今の配置では○○の経験が活かせず残念に思っています」と自分の意欲を明示して質問することで、配置転換の対話が始まりやすくなります。

自身のキャリア・働き方を守るために今できること

「お金のためにぶら下がっている」という感覚が強い場合でも、自分の働き方やキャリアを守るために以下のステップを検討しましょう。

  • 自分が復帰前に持っていたスキル・職務内容を整理し、どこまで復帰後に活かされているかを可視化する。
  • 時短勤務や育児配慮という事情を前提に、「どのような範囲・働き方なら自分が満足できるか」を自分で定義し直す。
  • もし現在の業務が明らかに「引継ぎ・代替・配置転換」のためだけの軽い業務であり、自分の成長・キャリア設計上マイナスと感じるなら、今後の①配置変更交渉、②社内異動・転職検討という選択肢を持つ。

実例:育休復帰後に「時短+同じ部署+引継ぎ業務」という配置だったが、本人が上司に「半年後に担当業務を再調整したい」と申し出て、6か月後に以前の部署へ復帰したというケースも報告されています。

まとめ:復帰後の「やる意味」を自分で作る/配置変更も交渉できる

育休からの復帰直後に「役割が軽くされた」「暇な業務に就かされた」と感じるのは、決して珍しいことではありません。ですが、これは“終わり”ではなく「働き方・キャリア再設計のスタート」と捉えることができます。

法律上も企業には配慮義務があり、自身も働き方を明確にする権利があります。引継ぎや時短勤務という背景を踏まえつつ、「前と同じスキルを活かすにはどうすればいいか」「この配置で成長できるか」を自分で整理し、必要なら対話や転職で次のステップを準備しておきましょう。

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