簿記二級:クレジット手数料の税抜き計算とその理由

簿記

簿記二級の試験では、商品販売時に発生するさまざまな計算問題に取り組むことになります。特に、クレジット手数料の計算方法や消費税の取り扱いについては、混乱を招くことが多いです。今回は、クレジット手数料の計算で生じる疑問について解説し、税抜きで計算する理由を説明します。

1. クレジット手数料の計算方法について

問題文において、「クレジット手数料はクレジット販売代金の3%」と記載されています。この場合、クレジット手数料を計算する際には、税込みの価格ではなく、税抜きの販売代金を基準に計算します。

2. 何故クレジット手数料は税抜きで計算されるのか?

税抜きで計算する理由は、税法に基づいた取り決めによるものです。消費税は商品やサービスの販売に対する税金であり、販売価格に含まれているものの、手数料には消費税が課税されないことが一般的です。そのため、手数料は税抜き価格を基に計算する必要があります。

3. 計算方法の具体例

具体的に、商品の販売価格450,000円(税抜き)に対して、クレジット手数料は3%となります。販売時の消費税額は45,000円(450,000円×10%)で、税込みの売上は495,000円となります。ここで、クレジット手数料は税抜きの450,000円を基に計算され、450,000円×0.03=13,500円となります。

4. 仕訳例の確認

この場合、仕訳は以下のように処理されます。現金110,000円、クレジット売掛金374,500円、支払手数料13,500円、売上450,000円、仮受消費税45,000円です。支払手数料は税抜きで計算された額であり、消費税を考慮しない金額が手数料として計上されます。

5. まとめ

簿記二級のクレジット手数料の計算方法について、税抜き価格を基に計算する理由を理解することは重要です。税法における取り決めに従い、消費税は手数料には課税されないため、税抜き価格での計算が適用されます。この点をしっかりと押さえて、試験に臨むことが大切です。

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