行政書士試験の記述式では、模範解答と自分の解答がどれほど異なっているかが評価に影響します。特に、部分点がどれくらいもらえるかを理解することは、合格点を狙う上で重要です。本記事では、記述式の問題で模範解答と異なる回答をした場合の部分点について解説します。
行政書士記述式試験の部分点について
記述式の試験では、完全な正解を出すことが求められますが、間違った答えを記入した場合でも、部分点が与えられることがあります。部分点は、問題の一部を正しく理解している場合や、正しい法的根拠を示している場合などに付与されます。
模範解答と完全に一致しない場合でも、理解している部分や適切な理由付けを行っていれば、部分点を獲得することができるのです。しかし、回答がどの程度正確であるかによって部分点の評価は異なります。
問44:裁決固有の瑕疵について
模範解答では、「裁決固有の瑕疵」として、Y市を被告として請求棄却裁決の取消訴訟を提起すべきとされています。しかし、あなたの回答は「無効等確認訴訟を提起すべき」となっています。
この場合、部分点が与えられる可能性があります。無効等確認訴訟を提起すべきという点は誤りですが、裁決固有の瑕疵が存在するという点は正しく理解されているため、評価の一部はされると考えられます。しかし、正確な訴訟の種類を間違えているため、完全な点数をもらうことは難しいでしょう。
問45:代理権について
模範解答では、「AがBの日常家事に関する法律行為の範囲内であると信じる正当な理由がある場合」とされていますが、あなたの解答は「Bに代理権が与えられていることをCが知らない場合、知らないことに過失がない」となっています。
この回答では代理権の正当性に関する部分が誤っているため、完全に正しい解答ではありませんが、代理権に関する基本的な知識を持っていることは評価されるでしょう。部分点としては、代理権が与えられているという点については理解されているため、部分的な評価は期待できます。
問46:事務管理について
模範解答では、「事務管理に基づき継続しなければならない」として、費用の償還請求ができることが説明されています。あなたの解答も事務管理に基づいて継続し、消火器費用の償還請求について触れており、概ね正しい方向で記述されています。
この回答は大きな間違いがなく、適切に事務管理に基づいた内容が示されているため、部分点が与えられる可能性が高いです。ただし、詳細な要件や法的根拠を示すことができれば、さらに高い評価を得られるでしょう。
まとめ:部分点の評価と改善点
記述式の試験では、模範解答と完全に一致しなくても、理解が示されている部分には部分点が与えられることがあります。特に、法的根拠を明示し、問題の本質に迫る答えを記述することで、部分点を獲得することができます。
また、間違いがあったとしても、なぜその答えを選んだのかを示すことができれば、部分点として評価される場合があります。今後は、より正確な知識を身につけ、模範解答に近づけるようにすることが、合格への近道です。


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