商品有高帳と継続記録法：棚卸法との違いと適用方法

商品有高帳は、在庫管理方法の一つである「継続記録法」を採用している会社で使用されます。ここでは、継続記録法と棚卸法の違い、そして商品有高帳がどのように使われるのかを詳しく解説します。

継続記録法と棚卸法の違い

継続記録法とは、商品の出入りがあるたびにその都度記録を行い、リアルタイムで在庫の数量や金額を把握できる方法です。これに対して、棚卸法では、月末や年末など一定期間における在庫の数量を一度に計算し、その結果から在庫の評価を行います。

商品有高帳は、継続記録法を採用している企業が使用する帳簿で、商品の出入りを一貫して記録するものです。この帳簿を利用することで、リアルタイムで商品の在庫数や金額を管理でき、決算時にも役立ちます。

棚卸法を採用している会社では、月末や決算期に棚卸を行い、その時点での在庫を評価します。したがって、毎日のように商品の出入りを記録する商品有高帳は必要ありません。代わりに、一定の時期に実施される棚卸をもとに在庫評価が行われます。

商品有高帳は、特に継続的な在庫管理が求められる業種に適しています。例えば、小売業や卸売業などでは、商品が日々売れたり入荷したりするため、継続記録法による管理が効果的です。

商品有高帳は、継続記録法を採用している企業で使用されるものであり、棚卸法を採用している企業では必要ありません。企業の業務内容や在庫管理の方法に応じて、どの帳簿を使うべきかを選ぶことが重要です。