令和7年建築設備士試験の問題に関する解説を行います。今回は、「建築物の省エネルギー計画」に関する問題です。各選択肢について詳しく解説し、最も不適当なものはどれかを明確にします。試験対策として役立ててください。
1. 問題文の確認
以下の問題について、最も不適当な記述を選ぶ問題です。
「建築物の省エネルギー計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。」
- 1.外気冷房の導入や制御の検討を行う際には、一般に、室内空気と外気との比エンタルピー差を確認する。
- 2.空調空気の搬送エネルギーを減少させるためには、空調機を空調負荷の中心に配置することが望ましい。
- 3.下水熱の冷房利用において、計画段階で下水温度と冷却塔の冷却水出口温度を比較するなど、省エネルギー効果が得られるかどうかを検討する。
- 4.全空気方式による冷房運転において、送風機動力の低減を図るためには、一般に、室温と吹出し空気温度との差を小さくする。」
2. 各選択肢の解説
それぞれの選択肢について解説します。
選択肢 1: 外気冷房の導入と比エンタルピー差
外気冷房を導入する際に、室内空気と外気との比エンタルピー差を確認することは重要です。エンタルピー差を確認することで、冷房効果を最大化し、省エネルギーを実現できます。この選択肢は適切な記述です。
選択肢 2: 空調機の配置
空調空気の搬送エネルギーを減少させるためには、空調機を空調負荷の中心に配置することが望ましいという記述です。これは非常に正しいアプローチです。空調機の配置を最適化することでエネルギー効率を向上させることができます。
選択肢 3: 下水熱の冷房利用
下水熱の冷房利用において、下水温度と冷却塔の冷却水出口温度を比較することで、省エネルギー効果が得られるかを検討することは理にかなっています。再生可能エネルギーの利用に関する実践的なアプローチです。
選択肢 4: 送風機動力の低減
全空気方式による冷房運転において、送風機動力の低減を図るためには、室温と吹出し空気温度との差を小さくすることが有効です。しかし、この記述は不適当です。送風機のエネルギー効率を高めるためには、適切な温度差を維持することが重要であり、単純に温度差を小さくするだけでは効果的な省エネルギー策とは言えません。
3. 正しい答え
最も不適当な選択肢は「選択肢 4: 送風機動力の低減において、室温と吹出し空気温度との差を小さくする」という記述です。適切なエネルギー効率を実現するためには、温度差の管理が重要であり、単純に差を小さくすることでエネルギー効率が上がるわけではありません。
4. まとめ
令和7年建築設備士試験における省エネルギー計画に関する問題の解説を行いました。各選択肢についての理解を深めることが重要です。特に省エネルギー計画では、エネルギー効率の最大化が求められるため、各アプローチが実際にどのように機能するかを正しく理解することが求められます。


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