月末仕掛品原価、完成品原価、完成品単位原価の計算方法(平均法・先入先出法)

簿記

月末仕掛品原価、完成品原価、完成品単位原価を計算するには、平均法と先入先出法(FIFO法)を理解することが重要です。この記事では、与えられたデータを元に、それぞれの計算方法を解説し、手順を追って説明します。

1. 平均法による計算方法

平均法では、月初の仕掛品と当月投入分の原価を平均して、全体の原価を計算します。月末仕掛品や完成品の単価は、これらの合計を基に算出されます。以下の計算式を用います。

平均法では、次の式を使って計算します。
平均単価 = (月初仕掛品原価 + 当月投入原価) ÷ (月初仕掛品数量 + 当月投入数量)

これにより、月末仕掛品原価、完成品原価を求めることができます。実際に計算を行うと、月初仕掛品原価と当月投入原価が平均され、これに基づいて各製品の単価が算出されます。

2. 先入先出法(FIFO法)の計算方法

先入先出法(FIFO法)では、最初に仕入れた原価が最初に使用されるという前提で計算します。具体的には、月初仕掛品から順に原価が割り当てられ、次に当月投入分が加算されます。

FIFO法を用いる場合、月初仕掛品の数量が先に処理されるため、月末仕掛品原価は当月投入分の価格で計算されることになります。計算手順としては、月初仕掛品原価を最初に割り当て、残りの原価を当月投入分に加算します。

3. 完成品単位原価の計算方法

完成品単位原価は、完成した製品1個当たりの原価を示します。計算方法は、完成品原価 ÷ 完成品数量で求めます。ここでは、平均法やFIFO法に基づいて、完成品の原価を計算し、最終的な単位原価を出します。

たとえば、平均法の場合は、完成品にかかる合計の原価を完成品数量で割り、完成品単位原価を求めます。これを四捨五入して求める場合、最小単位である円位未満第3位を四捨五入します。

4. 具体的な計算例

与えられたデータを元に、具体的な計算例を示します。まずは、平均法での計算を行い、その後に先入先出法での計算を行います。

データ:
月初仕掛品:2,000個 (原価:直接材料費1,440,000円、加工費2,160,000円)
当月投入:4,100個 (原価:直接材料費3,360,000円、加工費5,040,000円)
完成品:5,100個
月末仕掛品:1,000個 (加工度0.9)

これらのデータを元に、平均法および先入先出法に基づいて月末仕掛品原価、完成品原価、完成品単位原価を計算します。まず、各法での計算を行い、それぞれの結果を比較していきます。

5. まとめ:原価計算方法の選択と実務への活用

月末仕掛品原価、完成品原価、完成品単位原価を計算する際には、平均法と先入先出法の使い分けが重要です。どちらの方法を選択するかは、企業や業界の慣習に基づいて決めることができますが、いずれにせよ正確な計算が求められます。

特に、完成品単位原価を求める際には、四捨五入の規則をしっかり守り、正確に計算することが必要です。実務においては、これらの計算方法を適切に活用することで、原価管理を効率的に行い、企業の経営判断に役立てることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました