簿記二級の試験でよく出題される問題の一つに、リベート契約や返金負債に関する仕訳問題があります。特に、販売契約に基づいて発生したリベート支払いがどのように仕訳されるかが分からないという場合に、解答のヒントとなる解説を行います。今回は、商品販売とリベート契約に関する具体的な仕訳問題を解説します。
問題の概要
今回の問題では、飯田繊製薬(株)に商品500個(@¥800)を掛けで販売したときに、リベート契約が発生しています。リベート契約に基づく支払いが発生するのは、前月・当月の取引で2,000個以上の取引があった場合です。既に前月から昨日までに1,800個の取引があり、リベート支払いが必要となる状況です。
仕訳の解説
リベートの仕訳は、商品の販売を行った時点で、売上が計上され、リベートに関する負債が発生します。この問題では、まずリベートの対象となる500個の商品の販売が行われたため、売掛金と売上が計上されます。その後、返金負債を未払金に振り替える仕訳を行います。
1. 商品販売時の仕訳
商品の販売に関する仕訳は、次のようになります。
(借)売掛金 ¥400,000 / (貸)売上 ¥400,000
ここで、500個の販売が行われ、販売額は@¥800となるため、合計¥400,000が売掛金として計上されます。
2. リベート支払いの仕訳
リベート契約に基づき、販売額の15%がリベートとして支払われるため、リベートの金額を計算し、返金負債を未払金に振り替える仕訳を行います。リベート額は¥400,000 × 15% = ¥60,000です。これを返金負債として計上します。
(借)返金負債 ¥60,000 / (貸)未払金 ¥60,000
まとめ
この問題では、商品販売に伴う仕訳と、リベート支払いに関する仕訳の両方を理解することが求められます。販売時には売掛金と売上が計上され、リベート契約が発生すると返金負債として未払金に振り替える仕訳が必要です。このような仕訳問題を解決するためには、リベート契約の内容と販売額を正確に把握することが重要です。


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