「週20時間以上働いているのに雇用保険が引かれていない」という疑問はよく耳にします。実際には加入要件が満たされていない、会社側の手続き漏れ、あるいは意図的に加入させていないケースなど、いくつかの理由が考えられます。ここでは雇用保険の加入条件と、加入していない場合に考えられる原因を解説します。
雇用保険の基本的な加入条件
雇用保険に加入するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 週の所定労働時間が20時間以上であること
- 31日以上の雇用見込みがあること
例えば、週5日勤務で1日5時間(9時〜15時、休憩1時間)働いている場合、実労働時間は1日5時間×週5日=25時間。週20時間を超えているので原則として加入対象です。
雇用保険に入っていない理由として考えられるケース
それにもかかわらず雇用保険に加入していない場合、いくつかの可能性があります。
- 雇用契約書上の所定労働時間が20時間未満と記載されている
- 試用期間中で、会社が便宜的に加入手続きを遅らせている
- 会社が制度を正しく理解していない、または故意に加入させていない
- 個人事業主的な扱い(業務委託契約)にされている
特に小規模事業所では「短時間だから入れなくていい」と誤解しているケースが多く見られます。
実際のトラブル事例
ある飲食店で週25時間勤務していたパート従業員は、雇用保険に加入させてもらえませんでした。調べてみると「契約書に週19時間と書いてある」と言われたのです。しかし実際のシフトは週25時間以上。労働基準監督署に相談した結果、会社は遡って加入手続きを行い、従業員は失業給付を受けられるようになりました。
このように、実態と契約書が食い違っている場合、実際の労働時間が優先されます。
確認・対応の方法
加入していない理由を明らかにするためには、以下の手順を取るのがおすすめです。
- 雇用契約書に記載された所定労働時間を確認する
- 給与明細に「雇用保険料」が引かれているか確認する
- 不明な点は会社に直接説明を求める
- 改善されない場合はハローワークや労働基準監督署に相談する
雇用保険は失業給付だけでなく、教育訓練給付や育児休業給付など、生活を支える制度にも直結しています。加入できる条件を満たしているのに加入していないのは大きな不利益です。
まとめ
週20時間以上勤務し、31日以上の雇用見込みがあれば雇用保険加入の対象です。加入していない場合、契約内容や会社の対応に問題がある可能性があります。泣き寝入りせず、自分の働き方と契約内容を照らし合わせて確認し、必要であればハローワークなど外部機関に相談することが大切です。
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