L/Cのアメンドメント手数料の負担について:輸出業務の実務解説

企業と経営

貿易業務では、L/C(信用状)のアメンドメントが行われることがあります。アメンドメントとは、既に発行されたL/Cに対して条件変更を行うことです。しかし、アメンドメントの際に発生する手数料の負担について、どちらが負担すべきかが問題になることがあります。この記事では、L/Cのアメンドメント手数料の負担について、実務的な解説を行います。

1. L/Cのアメンドメントとは

L/C(信用状)に対して行われるアメンドメントは、既存のL/Cに記載された条件を変更する手続きです。輸出業務では、発行銀行が送付したL/Cに誤りがあったり、条件の変更が必要になることがあります。この場合、アメンドメントを行って修正します。

2. アメンドメント手数料の負担者

アメンドメント手数料の負担については、契約条件によって異なる場合があります。通常、L/Cに記載された条件に基づいて手数料の負担者が決まります。もしL/Cに「すべてのA国外での銀行手数料は輸出者が負担する」と記載されている場合、発行銀行で発生した手数料が輸出者側に請求されることもあります。

3. 発行銀行での手数料の負担について

発行銀行(A国の銀行)で発生した手数料が、通常であれば輸入者側(輸出先の国)で負担することが一般的です。しかし、輸出者側(日本側)の銀行がその手数料を負担する場合もあります。この点は、L/Cの文言やアメンドメント時の合意内容により異なるため、明確に確認することが重要です。

4. 前任者の承認について

今回のように、アメンドメント手数料が輸出者側に請求される場合、前任者がその負担を承認している場合があります。業務引き継ぎの際に、前任者の判断や合意内容を確認しておくことは重要です。また、新しい担当者が業務を引き継ぐ際には、しっかりとした説明を受けることが求められます。

5. まとめ:アメンドメント手数料の取り決めを理解する

L/Cのアメンドメント手数料については、事前に契約書やL/Cの内容を確認し、どちらが負担するのかを理解することが重要です。また、発行銀行や輸出地側の銀行とコミュニケーションをとり、疑問点をクリアにしておくことが、円滑な貿易業務の運営につながります。

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