簿記3級の勉強をしていると、決算整理事項や仕訳の問題で分からない点が多く出てくることがあります。特に、模擬試験のような実務に近い問題では、正確に仕訳するための理解が重要です。今回は、実務のような決算整理事項で出てきた「錯誤」や「小口現金」の仕訳について、具体例を交えて解説します。
決算整理事項1の仕訳について
「小口現金」の取り扱いや「仮払金」の仕訳について、誤解しやすい点がいくつかあります。問題文では、ICカードへのチャージや切手購入に関しての仕訳が求められますが、この場合、なぜ小口現金ではなく仮払金や借入金を使うのでしょうか？
この理由は、ICカードへのチャージが実際の「出金」ではなく、将来使うための「支払い準備金」として取り扱われるためです。電車に乗ったり物を買ったりしたわけではないため、あくまで仮払金として仕訳を行います。また、なぜ借入金が登場するのかというと、企業内でお金の管理方法に違いがあり、資金的に借入を行っているケースもあるからです。
後T/Bの小口現金がなぜ50,000円になるのか
後T/Bにおける小口現金の残高が40,000円になるのは、問題文で示された通り、使用報告に基づいて処理された結果です。しかし、仕訳の中で追加された支出や手数料を考慮すると、最終的な借方合計が50,000円になるのです。
ここでは、小口現金の増減に注目し、特に支出の報告漏れがないかを確認することが重要です。時折、手続きの中で小さな誤差が生じることがあり、これを調整するための確認が必要です。
決算整理事項2の仕訳と通信費について
次に、決算整理事項2の仕訳を見てみましょう。収入印紙や切手が未使用である場合、通信費に関連する処理が必要となりますが、この際に「通信費が借方149,000円になる理由」について理解が必要です。
具体的には、期末に残っている未使用の収入印紙や切手の金額を「貯蔵品」に振り替え、貸方で調整します。これにより、期末に実際に使用されていない分を適切に仕訳として反映できます。
まとめ：仕訳を正確に行うための注意点
簿記3級では、仕訳のルールを正しく理解することが非常に重要です。特に、決算整理事項や細かな計算を含む問題では、正確な理解と確認作業が求められます。今回解説した内容をしっかりと理解し、実際の試験問題に活かすようにしましょう。
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