簿記で誤った仕訳を訂正するための「訂正仕訳」は、正しい記帳を行うために非常に重要です。しかし、訂正仕訳の作り方に関しては、特に初心者の方にとっては少し複雑に感じるかもしれません。この記事では、訂正仕訳の基本的な作り方についてわかりやすく解説します。
訂正仕訳とは?
訂正仕訳は、誤って記帳した取引内容を訂正するために使用されます。通常、誤って仕訳した内容をそのままにしておくことはできないため、訂正を行い、正しい仕訳を記帳する必要があります。
訂正仕訳を行う際の基本的な方法として、誤った仕訳に対して逆の仕訳を行い、その後、正しい仕訳を加えるという方法が一般的です。
訂正仕訳の作り方
訂正仕訳の作り方は、次のステップで進めます。
- 誤った仕訳の逆仕訳を作成する: 最初に、誤った仕訳の貸方と借方を逆転させて記帳します。
- 正しい仕訳を作成する: その後、正しい仕訳を作成し、訂正します。
- 訂正仕訳を記入する: 最後に、誤った仕訳の逆仕訳と正しい仕訳を合わせて記入します。
これを式にすると次のようになります。
①誤った仕訳の貸借逆の仕訳
+)②正しい仕訳
--------------------------------
③訂正仕訳(①+②)
具体例:誤って仕訳された取引の訂正
例えば、100,000円の商品を現金で販売した場合、誤って「売掛金」として記帳したとしましょう。この場合、誤った仕訳は次のようになります。
借方 売掛金 100,000円
貸方 売上 100,000円
しかし、この取引は現金で受け取ったため、「売掛金」ではなく「現金」を借方に記入するべきです。訂正仕訳を行うためには、まず誤った仕訳の逆仕訳を行います。
借方 売上 100,000円
貸方 売掛金 100,000円
その後、正しい仕訳を行います。
借方 現金 100,000円
貸方 売上 100,000円
最終的な訂正仕訳は次のようになります。
借方 売上 100,000円
貸方 売掛金 100,000円
+
借方 現金 100,000円
貸方 売上 100,000円
--------------------------------
借方 現金 100,000円
貸方 壣掛金 100,000円
訂正仕訳を理解するポイント
訂正仕訳を行う際のポイントは、誤った仕訳の内容を正確に逆転させ、その後、正しい仕訳を加えることです。この方法を適切に実行することで、誤った仕訳を訂正し、財務諸表を正しく反映させることができます。
まとめ
簿記の訂正仕訳は、誤った仕訳を訂正するために不可欠な手続きです。誤った仕訳を逆転させ、その後正しい仕訳を加えることで、正しい記帳を行うことができます。基本的な方法を理解しておけば、どんな取引でも適切に訂正できるようになります。
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