第170回日商簿記1級を受験された皆様、お疲れ様でした!今回は、商業簿記、会計学、工業簿記、そして原価計算の各科目に関する予想配点や正答率をもとに、試験結果を解説します。また、特に難易度の高かった部分や、各科目の解答解説を提供していきます。
商業簿記:予想配点と正答率の傾向
商業簿記の予想配点は、11~14点程度とされています。特に商品売買やそれに関連する問題は難易度が高く、正答率が低いことが予想されます。このため、傾斜配点を考慮すると、15~16点の配点になる可能性があります。
具体的な問題に関して、以下の項目については高い正当率を示すと思われます:減価償却費113,932円、資産除去債務利息費用1.345、社債98,427円、資本準備金160,955円などです。特に減価償却費の計算方法や社債、資本準備金の処理は、注意深く確認しておきましょう。
会計学:減損会計とのれんの扱い
会計学の部分で最も不安に感じるのは、減損会計の配点です。予想では、減損会計部分は10点程度と見積もられており、この問題の取りこぼしが結果に影響する可能性があります。
また、のれんに関する問題は多くの受験者にとって難易度が高く、特に公認会計士のような専門的な知識を持たない受験生には理解が難しいことが予想されます。この部分は簡単だと思っても、しっかり準備しておくべきです。
工業簿記:混合差異と操業度差異
工業簿記では、問題内容に対する理解が求められます。特に「混合差異」と「操業度差異」に関する問題は、多少複雑であったため、これを正確に計算できたかどうかが重要でした。解答率の高い部分は順調に得点できたようですが、これらの差異に関する問題は特に注意が必要です。
解答で間違えやすいのは、差異の計算方法や分類の仕方です。この部分については、練習問題を多く解くことで精度を上げておくことが重要です。
原価計算:業務的意思決定の問題
原価計算では、業務的意思決定の問題が大きなポイントでした。第1問の問3を捨てた受験者も多かったかもしれませんが、この問題で高い正答率を得られた場合、全体の結果に大きく影響することになります。
また、第2問の問4は、売上に伴う変動費が記載されておらず、それに対する理解が不足していた場合、計算を誤る原因となりました。問題の条件をしっかり読み解くことが大切です。
まとめ:各科目の理解を深め、次回に向けた対策を
第170回日商簿記1級の試験では、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算それぞれで特有の難易度がありました。試験を振り返り、特に減損会計やのれんの扱い、差異の計算方法に関しては今後も学習を深める必要があります。
次回に向けては、難易度の高い部分を重点的に復習し、問題集や過去問を活用して実力をつけていきましょう。お疲れ様でした!
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