簿記を勉強中の経理初心者の方にとって、仕訳や決算書の作成は少し難しく感じるかもしれません。特に、先輩が残した仕訳が理解できないと、どう処理すべきか迷ってしまうことがあります。この記事では、質問者が挙げた仕訳の具体的な内容を解説し、決算書の作成方法についてもわかりやすく説明します。
1. 仕訳の基本：業者から請求書が届いた時
まず、質問に登場する仕訳を整理してみましょう。①業者から請求書が届いた時の仕訳は、仕入れ商品Aと仕入れ商品Bを分けて記入しています。具体的には、仕入れ商品A 20万／買掛金 30万、仕入れ商品B 10万という形で記録されています。この仕訳では、仕入れ商品の金額と買掛金の合計が一致しており、正しい仕訳です。
この場合、仕入れ商品AとBはそれぞれ別の項目として扱われ、買掛金は業者に支払うべき金額を表しています。
2. 仕訳の理解：支払い時の処理
次に、②業者に支払いをした時の仕訳ですが、買掛金 30万／現金 30万となっています。これは、業者に支払うべき金額（買掛金）が支払われたことを意味します。現金が減ることによって、買掛金がゼロになるため、支払いが完了したことを示しています。
この仕訳は、業者への支払いが終わったことを反映させるものです。買掛金がゼロになり、現金が減少したことを記録しています。
3. 売上と仕入れ商品について
次に③お客様に商品を販売した時の仕訳を見てみましょう。この場合、仕入れ商品AとBがセット商品として販売され、仕入れ商品Aにのみ当社の利益が5万乗せて販売されています。仕訳は次のようになります。
売掛金 35万／仕入れ商品A 20万
売上 5万
仕入れ商品B 10万
ここでは、売掛金（売上の金額）と仕入れ商品A、Bが記録されています。売上は5万となっており、これは仕入れ商品Aに乗せた利益分を表しています。
4. 売掛金と現金の取り扱い
最後に、④お客様から入金があった時の仕訳について見ていきます。ここでは、現金 35万／売掛金 35万という仕訳で、売掛金がゼロになります。これは、売掛金の回収が完了したことを示しており、現金の増加を反映しています。
入金により売掛金がゼロになり、現金が増加したことが正しく記録されています。
5. 売上と利益の計算
質問者が挙げたように、売上原価や営業利益の計算も重要です。売上は35万で、仕入れ商品の合計は30万です。したがって、営業利益は5万となります。これが損益計算書に反映される内容です。
決算書を作成する際、売上原価（30万）を差し引いた後の利益（5万）が営業利益として計上されます。
6. まとめ：仕訳の正しい理解と決算書作成
最終的に、質問者が抱えている疑問は仕訳の理解と決算書の作成に関するものです。仕訳は、取引の内容に基づいて正しく記録されていることが重要です。売上や仕入れ商品の処理方法、売掛金や現金の動きについて理解し、決算書を作成する際にはその内容を反映させます。
簿記は少し難しく感じるかもしれませんが、基本的な仕訳の理解を深めることで、決算書の作成がスムーズに行えるようになります。
